1年と1か月前。
この日は台風やった。
前駆陣痛で目が覚め、身体が興奮していたのだろう、
寝たくても眠れない、そう、3年前息子を出産し終えた後に似ている。
目が覚めたのはAM4:30。
でもまだ間隔がバラバラやったからもう少し様子を見よう。
そうこうしているうちにゆっくり時は過ぎ、起きてくる息子の朝ごはんと
入院の準備の最終確認。
少しずつ、痛みが増してくる。
あ、今日産まれるな。
昔から台風と満月は出産が多いもんな~とか呑気に考えていたが
段々陣痛のときには立っていられなくて、息を吐きまくって痛みを逃していることに気付き、
義母に状況を説明し、入院中の息子のお世話をお願いした。
起きてきた息子はいつも通り、Eテレを観ながら朝ごはん。
そこで抱き締めながら
「母ちゃんはこれから赤ちゃんを産んでくるね。少しだけ一緒に居られへんけど、
ばあばのところでお利口さんにしててね」
と言うと、どこまで理解してるのか分からないが息子はハイ、と返事。
仏壇に手を合わせ、天国に居る大事な人たちへ無事に出産できることをお願いし、
間隔が一定になるまでゆっくりしていた。
結局10時半過ぎに病院に電話し、状況を説明すると
経産婦なので今すぐ来るようにと言われ、荷物を抱え、タクシーを探した。
台風なのに3連休明けのためか、病院の待合は人だらけ。
そんな人たちをすっとばして、すぐに診察と内診。
「あ~、もう(子宮口が)3センチは開いてるね~」と
主治医が言った瞬間、プチッ、ドバ~ッ!
破水し、そのまま即入院となりました。
時間はちょうど11時半。
入院の手続きを済ませ、陣痛に耐えながら、分娩室に。
問診、触診、聴診。
このときは全然余裕で、まさかすぐ後に出産になるとは夢にも思わず。
実母に「やっぱ今日中に産まれるかも~」と電話し、
「お昼ごはん、要る?」
という助産師さんの一言に即YES!でした。
分娩室でいいともを観ながら、昼食を摂っているうちにまた少しずつ痛みが増してくる。
痛みと間隔を計る機械を見ると、陣痛間隔が結構短い。
同時刻、隣の分娩室が少しずつバタバタしてる気がする。
そうこうしてるうち、昼食は完食したものの、痛みが増す。そして波が短い。
もうすぐかも。
「あら、もう結構痛いはず。大丈夫?ちょっと見てみるね。
あ、もう結構開いてるね・・・」
そう、昼食を食べ終わった頃、子宮口はMAXに開いていたのでした。
でも、まだあの痛みじゃない。でも痛い・・・。
といううちに産まれる直前のアノ痛み。
経験した人しか分からないアノ痛み。
産む痛みよりも、陣痛MAXの方が痛いのです。
さすがに呻き声が出てしまう、そう、もうすぐかな。
「今すぐダンナさんに電話して。もう1時間もしないうちに産まれますよ」
と助産師さんに言われ、
「また私が電話するの?痛いのに・・・」
と思いながら、息絶え絶え、仕事中のダンナに電話。
彼も出勤前に今日産まれるかもしれへんと伝えていただけあってか、すぐに繋がった。
あ~、ランチの忙しいときやのに、ごめんな~。とか考えられた私はスゴイ?
そのうち、「は~い、今いきめる?」
と助産師さんが適切に判断し、誘導してくれる。
その言葉を聞き、息を吐きまくっていきむ。
「そうそう、上手上手!」
隣の分娩室もバタバタ。どうやら同時進行で出産のようで、
「大ちゃん、向こう見てて!」
と主治医の弟先生に私の方へ行くように指示していたのが聞こえた。
「はい、もう頭見えてきましたよ~。あと1回いきめるかな?」
と言われ、最後の力を出す感じでいきむと、
ようやく主治医の先生が現れ、
「めっちゃいい感じですね。もう出てきますよ!」
と言われたところで、ヌル~と子供が産まれる間隔をリアルに体感しました。
息子のときよりはるかに「出産」を感じた気がしました。
「2011年9月20日火曜日。午後1時49分。女の子です。おめでとうございます」
私は身体中に汗をかいていたが、爽快感を味わっていた。
産まれた!会いたかったよ、ほんまに。
まだ血のついたままの我が子をカンガルーケアし、荒かった私の呼吸も少しずつ整ってきた。
娘はしばらく私に抱き締められていた。
手がちっちゃい、うわ~、うにうにしてる~。
軽いな~、怖っ!
あ、息子より毛がふさふさしてる~。
そんなことを考えていた。
その後計測のため、娘は一時退室。
私は後処理が残っていた。
そうこうしてるうち、
「また間に合わへんかった」とダンナが到着。
なんか彼の姿を観たら急にホッとした。
色んな考えがあるが、私は出産は女の戦場。自分だけの聖域。
なので、ダンナや実母ですら、立ち会いはイヤだった。
淋しいとかいう感覚もないままのスピード安産やったから言えるのかも。
お疲れ様と、声を掛けてもらったこと、きっと忘れないな~。
そして、娘がやってきた。
2児の父になったダンナは、いとおしいものを見る顔に変わり、
「うわ~、カワイイな~、なんやこれ。
めっちゃ軽すぎて怖い」
としばらく抱っこしあったり写真を撮ったり。
その後、彼は仕事に戻ることに。
名残惜しそうに帰っていきました。
その後、息子と義母、義祖母がやってきた。
いっぱい機械のある分娩室が怖かったのか、息子が近づいて来れなかったけど、
翌日、初めて会った妹にめっちゃ嬉しそうにしていた表情も忘れらない。
こうして、娘は病院に着いて3時間も掛からずにめっちゃ安産で産まれて来てくれました。
その後黄疸が強く、ほんま真っ黄色になったときは少し心配でしたが、無事にすくすくと育ちました。
産まれて少しの間は、息子がかなり手の掛かる赤ちゃんやったためか、
めっちゃラク~、女の子って育児がラクやな~
とか思っていましたが、とんでもない!!
1歳を過ぎた今は、息子の1歳と比べるとなんとおてんばなの!
もうそれはビックリするほど。
あ~、やっぱり私の娘やな~。
育児て毎日同じことの繰り返しのように見えます。
でも実際は少しずつ毎日が変化していて、振り返ると大きな財産のような気がします。
妊娠・出産は女性の特権。
ほんまにそう思います。
大変なことはたくさんありました、そしてこれからも山のようにあると思います。
でも、今となっては辛くて苦しかったことも笑い話です。
義母が
「私、生まれ変わってもまた同じ子供がいい。2人がいいねん」
とよく聞かせてくれましたが、その言葉の意味がよく分かります。
ちーちゃん、生まれて来てくれてありがとう。
これからもみんなで楽しく1つでも多くハッピーになろうね。
PS,ほんまに母ちゃんのような性格にはならないでね・・・。
ところどころ、見受けられるけど・・・。
