私の就職活動は、思わぬ展開で好転した。
同じ科の先輩が、歌舞伎関連の個人事務所に就職していた為、何度かアクションをかけていたのだが、私の攻撃に根負けした先輩から一度会って話さないかと言う返事を貰えたのだ。
当日、崖っ淵にたたされた気合いで挑んだ私は、事務所の管理者に逢い、見事就職の内定を勝ち取ったのだ。
浮かれポンチだった私は、すっかり海の事故の件も忘れ有頂天だった。
久しぶりに、報告を兼ねて海の家を訪れると、残されたローンのストレスと母親との喧嘩が原因で荒れ狂った海がいた。
「お前のせいでメチャクチャにされたのに、浮かれた面して腹が立つ」
とんだとばっちりだと内心思ったが、確かに私のせいだよなとも思えたので、AV機器やら家具を殴り壊す海を唖然と見届けるしかなかった。
「ごめんね…私のせいだから…ごめんね」
謝り続けても、海は攻撃の手を休めることが無かった。
ここで、謝ってしまった事が後々の上下関係を作ってしまうとは思いもせず、私は謝り続けた。何より、幸せの城が破壊されていく様を見ていることが、自分を傷めつけられている様で苦しかった…
疲れきった海はヘタリこむようにしてうなだれ泣き続けた。
私も涙が溢れてしまいそうだったが、卑怯な気がして全て受け入れ、海を抱き締めた「私のせいだよなーごめんね。就職したら少しずつ返すからね…ごめんね…」
なんてお人好しな言葉も、愛していたから何の迷いもなく口をついた。
「マジで!助かるよ倫ごめんな、ありがとうな…幾らぐらい払える?母ちゃんに頼れなくなっちゃったのも倫が原因だから少しずつでも助けてな…本当ごめんな」
海の態度は一変して、私に優しい言葉を掛け続けた。私は無知だった為それが何を意味するのかすら分からず、ただただ、平常心に戻って帰ってきた海がいとおしくて仕方なかった……………………………………
同じ科の先輩が、歌舞伎関連の個人事務所に就職していた為、何度かアクションをかけていたのだが、私の攻撃に根負けした先輩から一度会って話さないかと言う返事を貰えたのだ。
当日、崖っ淵にたたされた気合いで挑んだ私は、事務所の管理者に逢い、見事就職の内定を勝ち取ったのだ。
浮かれポンチだった私は、すっかり海の事故の件も忘れ有頂天だった。
久しぶりに、報告を兼ねて海の家を訪れると、残されたローンのストレスと母親との喧嘩が原因で荒れ狂った海がいた。
「お前のせいでメチャクチャにされたのに、浮かれた面して腹が立つ」
とんだとばっちりだと内心思ったが、確かに私のせいだよなとも思えたので、AV機器やら家具を殴り壊す海を唖然と見届けるしかなかった。
「ごめんね…私のせいだから…ごめんね」
謝り続けても、海は攻撃の手を休めることが無かった。
ここで、謝ってしまった事が後々の上下関係を作ってしまうとは思いもせず、私は謝り続けた。何より、幸せの城が破壊されていく様を見ていることが、自分を傷めつけられている様で苦しかった…
疲れきった海はヘタリこむようにしてうなだれ泣き続けた。
私も涙が溢れてしまいそうだったが、卑怯な気がして全て受け入れ、海を抱き締めた「私のせいだよなーごめんね。就職したら少しずつ返すからね…ごめんね…」
なんてお人好しな言葉も、愛していたから何の迷いもなく口をついた。
「マジで!助かるよ倫ごめんな、ありがとうな…幾らぐらい払える?母ちゃんに頼れなくなっちゃったのも倫が原因だから少しずつでも助けてな…本当ごめんな」
海の態度は一変して、私に優しい言葉を掛け続けた。私は無知だった為それが何を意味するのかすら分からず、ただただ、平常心に戻って帰ってきた海がいとおしくて仕方なかった……………………………………