紫陽花紫陽花によせて梅雨から夏にかけて咲くあじさい。空のやわらかな光に色を添え、雨に打たれてもなお、まっすぐに空を見る。くれゆく空、うつろいゆく空の表情の中ででも、ただそこにいて咲いている。『だから見て!』と大輪の花が揺れる。朝もやにかすみ、キリにけむった紫。咲きながら色を変え、しっとりと見る人を包み込み、繊細に姿を変えていくあじさい。しかし季節の移ろいの何と早い事よ!