産経新聞 [5/19 10:51]
工事が進むタナ沢高架橋付近=14日午後、山梨県上野原市(植村光貴撮影)(写真:産経新聞)
【鉄道ファン必見】
JR東海は平成37年開業を計画するリニアモーターカーによる「中央新幹線」の走行精度を高める長距離実験を行うため、20年10月から山梨県都留市を基点に「山梨リニア実験線」の延伸工事を進めている。
今月14日には延伸工事現場「大ノ入工区」(同県上野原市)を報道陣に公開した。
この工区は2年前にも報道陣に公開している。
当時はトンネル内部にモルタルを吹きつけただけで、貫通さえしていなかった。
2年間で現場は様変わりしていた。
トンネル内部のコンクリート工事は完了し、実験線段階とはいえ、車両走行時の騒音を低減する「明かりフード」ができ、来年末の走行実験再開に向け、“順調に進む工事”をうかがわせた。
この工区はトンネル、明かり区間、橋梁、明かりフードがあり、JR東海がちょっぴり自慢できる区間。
JR側が現場公開で報道陣を最初に案内したのが「秋山トンネル」(3・8キロ)だ。
天上の簡易照明がゆるやかな曲線を描く、半径1万メートルのカーブだ。
この付近は予定される相模原駅と甲府駅の中間点。
営業線に転化した場合にはトップスピードの時速500キロで走ることになるとJRは説明する。
トンネル内部は幅12・6メートルあり、車両軌道(ガイドウェイ)の基礎といえる路盤がトンネル奥へと吸い込まれるように続く。
だが路盤は南側半分だけ。
「トンネル内部で対面走行はないのか」の問いに、「営業線となれば2車線分の路盤を造るのだが、走行実験は単線で行う」という。
再開後の走行実験では車両を現行の4両から12両編成に組み替える。
走行実験を繰り返す中でガイドウェイの微調整が必要になるとみている。
秋山トンネル東側には沢をまたぐように「大ノ入川橋梁」(113メートル)が架かる。
ここも前回公開時にはまだ橋脚の工事中だった。
すでに重量鉄骨で橋梁が組み上げられ、半円形のドームのようにみえる「明かりフード」も完成している。このフードはコンクリート製で、走行時の騒音低減と風雪対策に加えて周辺に人家がなく、森林地帯を走るため、ガイドウェイに動物の侵入を防ぐ役目もあるという。
橋脚の下部には免震機能を持つ「支承盤」がある。車両が橋上を通過する際に橋梁の揺れを吸収するための装りフード」も完成している。
橋脚の下部には免震機能を持つ「支承盤」がある。
車両が橋上を通過する際に橋梁の揺れを吸収するための装置だ。
実験線は都留市を基点にした先行区間(18・4キロ)の東側に7・8キロ、西側に16・6キロ伸びる。
実験線工事事務所の古谷佳久所長は「これまでのところ土木工事は順調だが、今後は精度が要求されるガイドウェイを造らなければならない。慎重に工事を進め、工期内の完成を目指したい」と話している。
JR東海によると、今夏までに延伸部分に掘ったトンネル10カ所の路盤、天上、壁面のコンクリート仕上げを完了し、明かり区間の橋桁工事も秋には完了する。
トンネル内部の仕上げが完了したところからガイドウェイを設置する。
来春からは設備の機能試験を始め、来年末には延伸区間24・4キロを加えた全線42・8キロを使った走行試験を開始するスケジュールになっている。
平成37年とはこれまたずいぶん先の話にはなりますが…
リニアモーターカーの走る姿が見たい(〃∇〃)