BARKS [4/12 05:25]
NERDHEADが、女性シンガーを迎えて贈るフィーチャリングシリーズの最新作「Tomorrow feat.hiroko from mihimaru GT」が配信開始となった。
ゆずから倉木麻衣、西野カナに超新星など、数々のアーティストへ楽曲提供やプロデュースを行ないヒットを飛ばす稀代のプロデューサー“ジョルジョ”。
彼のソロユニット・NERDHEADが、女性シンガーを迎えて贈るフィーチャリングシリーズの最新作「Tomorrow feat.hiroko from mihimaru GT」(テレビ東京系『家族になろう』エンディングテーマ)が配信開始となった。
今回のコラボ相手は、ソロシンガーとしても魅力を発揮しているhiroko(mihimaru GT)。
彼女は表情豊かなヴォーカルで、NERDHEADとの初コラボソングに込められた想いを力強くストレートに表現した。
そんな未来へ向かう恋人たちへのメッセージソング「Tomorrow feat.hiroko from mihimaru GT」の制作裏話が満載のふたりの対談が届いたので紹介しよう。
◆ ◆ ◆
── 「Tomorrow」には力強いメッセージがたくさんこもっていると感じましたが、ジョルジョさんはどんな想いで作られました?
ジョルジョ:
たまには自分に向けて書こうかなと思って作った曲なんですよ。
この時って、僕にとってちょっとガソリン切れのような状態だったんですね。
プライベートで何かあったというわけではないんですけど、「頑張らなきゃな」って自分に言い聞かせたいという状況だったりして。
ちょうどそのときに、hirokoさんをフィーチャリングするというタイミングがあって、せっかくだから自分に対しての応援ソングを書いて、それをhirokoさんが唄うことでもっとパワフルなエールになればいいなと。
hirokoさん自身もきっと突っ走ってきている方なので、彼女に対しての応援ソングになってもいいなぁと勝手に思ったんです。
hiroko:
聴くだけで栄養ドリンクを飲んでるような、血流が良くなるようなパワーのある楽曲ですよね。
仕事に行くまでとか、帰ってから聴くとすごく気分が良くなるので、すでにヘビロテです。
お気に入りの1曲です。
── 曲に向き合う前の気持ちは?
hiroko:
大きな海で泳ぐような気持ちで唄いましたね。
最初はこの曲の中に入って行けるか不安だったんですけど、言葉一つ一つが強くて、唄うごとに自分の背中を押されているような気持ちで。
自分もパワーをもらいながら唄いました。
曲の最後にいくにつれて自分の声のパワーが増して、どんどん大きな気持ちになっていくので、その声の変化も聴いていただきたいです。
ジョルジョさんともひとつになれて、パワーを込められたと思います。
レコーディング中も汗ビッショリでしたからね(笑)。
── どれだけパワーを込めたのか伝わりますね(笑)。どこが好きですか?
hiroko:歌詞で言うと「不安がっている心はまだ消せないでいるけど」というところなんですけど、「不安な心」じゃなく「不安がっている」という言葉のチョイスがなかなか出て来ないなぁと。
ジョルジョ:
別に意識してチョイスしたわけじゃないんですけどね。
hiroko:
そうなんですか!?
ジョルジョ:
「今、自分不安です」とか、冷静にそうハッキリと自分の気持ちを言える人ってなかなかいないじゃないですか。
客観的に見て、「なんとなくそう感じる」ということのほうが多くないですか? だから、ストレートに言うよりも、「こういう感じなのかな?」くらいで書くことのほうが、僕は多いのかもしれない。
hiroko:
その微妙なニュアンスの違いで共感度が変わりますよね。
自分で書くときも、歌詞って一言で印象が変わるので、「がってる」には驚きました。
あとジョルジョさんの歌詞って他の曲もそうなんですけど、言葉と音符が一体になってるものが多いんですよね。
すごく勉強になりますし、唄っていて気持ちがいいです。
── ジョルジョさんは、いつ、どんなときに曲を書くんですか? しかもすごいスピードって聞きました。
ジョルジョ:
どこかに行って書くという人もいますけど、僕の場合は机の前に座って書くのが一番効率がいいですね。
結局、アレンジと作詞作曲を一緒にしちゃうんですよ。
作業を分けないので、鍵盤もあって、曲を作りながら書くのが一番いい。
それを8割程度作って、あとは外でiPodとかで聞いて、引っかかるかどうか確認してみて、「この曲はOK!」とか判断していますね。
── ジョルジョさんは女性目線の楽曲が多いですけど、どうしてそんなに女心がわかるのか、その秘密も知りたいですね。
hiroko:
私も知りたいです!
ジョルジョ:
実は男性のほうが女性よりもウブだったりしますよね。
だから僕の中では男性として歌詞を書いてるだけで、人称を女性にして、視点を女性にしているだけなんですよ。
── 前の恋をひきずっているものが多いですよね。
ジョルジョ:
意外と僕はひきずるタイプみたいなんですよね(笑)。
男ってすごく単純な生き物で、追われると逃げたくなるけど、逃げられると追いたくなる。
女性がどうかわからないんですけど、そういう男のズルズル感を描く場合が多いですね。
女性がそうやってズルズルしてドロッとすると男性よりもタチが悪いじゃないですか。
それを出すとグロテスクになっちゃうので、男性くらいのドロッと感のほうが、人が聞いたときに共感出来る範囲なんじゃないかと思うんです。
あとはストーリーを作るようにしています。
聞いたときに背景とか情景、天気、時間とか、言わなくても聴き手がイメージ出来るようなものを作るというのは必要だなと思います。
説教じみていたり、説明じみたりしないように、聴き手がイメージ出来るようにナビゲートするのも作詞家の仕事かなぁと思っています。
hiroko:
そのバランスって難しいですよね。
さっき言っていた、女性のドロッとしたのはタチが悪いという話ですけど、私も思いが強すぎて入り込むと、すぐドロッとしちゃいます……(笑)。
自分の気持ちを歌詞で吐き出すことと、伝えるところの間をいつも探しています。
その作業が難しいですね。
ジョルジョさんの歌詞は、繊細でも重くないんですよね。
スッと受け止められるような爽やかさがあるというか。
でも、軽いわけではなく。
言葉の選び方が優しかったり、ドキッとします。
恋愛経験の差なんですかね?
ジョルジョ:
いやいや……僕の恋愛武勇伝なんて、どうしようもない話しかないですよ(笑)。
ただ、昔、すごく好きだった彼女に傷つけられた経験があるんだよね。
その経験が切ないラブソングのベースになっているっていうのはあります。
それまで見えていなかったことを感じたし、苦しみもわかるからこそ、幸せもわかるんだよね。僕はその失恋以後にプロデュースし、苦しみもわかるからこそ、幸せもわかるんだよね。
僕はその失恋以後にプロデュース業をスタートさせたんだけど、たまたま女性シンガーの歌詞を書くことが多くて「すごいわかる!」って共感してもらえるようになって。
ある意味、その人に感謝です。
hiroko:
わかります! 私は失恋すると何も食べられないくらい落ち込みますし、その人のことばかり歌詞にしちゃうんですよ。
でも、あれだけ傷つかなかったらこれだけの言葉は出て来ないだろうっていうくらい言葉が出て来るんですよね。
ジョルジョ:
音楽をやる上で、自分の気持ちだけを送るんじゃなく、相手の気持ちをわかった上で書くものは違うなぁと思います。
痛みを知らない人が痛みを語ってもわからないし、本当の幸せを知らない人が幸せを唄っても、たぶん伝わらないと思います。
hiroko:
今度、私の恋愛をジョルジョさんに話して、それをもとに曲を作っていただきたいですね。
ジョルジョ:
そういうの好きですよ。
自分のものではなく、人の経験を聞いて、脚本家のように脚色して、自分の中でイメージして書くのってすごく楽しいんですよ。
hiroko:
ぜひ、またよろしくお願いします!
ジョルジョ:
そうですね。
またコラボしましょう!
インタビュー&構成:大橋美貴子
◆ ◆ ◆
なかなか読みごたえがありました(ノ´▽`)ノ![]()