吉田秀彦選手の引退イベントASTRAに電撃参戦することとなったエンセン井上選手。

海外の格闘技サイトFightlinkerによるエンセン井上選手への電話インタビューを紹介します。


・出場決定おめでとうございます。対戦相手について聞かせて下さい。ナンセン選手は明らかに立ち技の選手です。彼と正面から向き合いますか?それともテイクダウンを取りにいきますか?

エンセン選手“もちろん殴り合いにいきますよ。(笑)”


・この大会への出場は戦線へ継続的な復帰を意味しますか?それとも一戦きりの復帰ですか?

エンセン選手“今のところ一試合の契約なので、様子を見ます。知っての通り私は6年間戦線から遠ざかっていました。今回の試合でどのように感じるかです。どのようになるか見ていて下さい。”


・今の率直なお気持ちは?

エンセン選手“思っていた以上にことは厳しいです(笑)。厳しいトレーニングから遠ざかって大分経ちますが、まだ一ヶ月あります。準備には十分な時間ですが、100%の状態にはならないと思います。”


・参戦のオファーは驚きだったということですか?

エンセン選手“大きな驚きでした。プロモーターがe-mailで相談したいことがあると言ってきました。おそらくヤクザ絡みの問題かと思い、会いにいくと言いました。するとそれは参戦へのオファーだったんです。”


・良いオファーだったということでしょうか?

エンセン選手“それは間違いないです!”


・吉田秀彦選手とはどのような関係ですか?友達ですか?

エンセン選手“吉田さんのことは好きです。プライベートでの友人関係はありませんが、普通の知り合いです。彼らがオファーをくれて、そのオファーが良かったので受けました。私は契約にいくつか条件を付け加えました。ファンへお礼をする機会が欲しかったのです。9000人のファンが自分が日本に居続けられるように請願してくれました。私はファンに家でマリファナを吸っているのではないことを証明したいのです。1年半前に私は牢屋の部屋にいました。しかし今は戦う準備は出来ています。素晴らしいことだと思っています。”


・吉田選手がヒョードル選手と戦うかもしれないと聞きましたが、これについてはどう思われますか?

エンセン選手“本当ですか!?ヒョードル選手は吉田選手を引退に向けて殴り通してしまうよ!けど、吉田選手はタフですけどね。”


・現在のトレーニングパートナーは誰ですか?

エンセン選手“日本のピュアブレッドのジムでトレーニングを積んでいます。あとはオレゴン州ポートランドにあるFisticuffsボクシングジムから来ている人達に手ほどきを受けています。もちろん対戦相手のナンセン選手をテイクダウンすることが一番良い戦法かもしれませんが、それはイゴール・ボブチャンチン選手と戦ったときと同じ戦法になってしまいます。結果どうなったかは皆が知っているでしょう!”


・日本の権威と争ったりした、ここ数年のことについてはどのようにこの試合に影響すると思いますか?今までよりもモチベーションは上がっていますか?それとも試合は別物でしょうか?

エンセン選手“日本ではそのような状況になると人々は離れていきます。時に日本では信義が非常に薄っぺらいものになります。リングに戻れることは嬉しく思っています。私が手錠をかけられて牢屋へ連行されるニュースは日本を駆け巡りました。人々はエンセンは終わったと口にしていました。。しかし今私はリングに戻り、ファンや私から離れていった全ての人々に魂の戦いを見せます。私はまだやれることを証明します。私の人生をより強いものにして、取り戻します。”




エンセン選手は時折笑いを交えながら、丁寧にインタビューに応じたようです。

ASTRAで対戦するナンセン選手とは正面からのどつき合いが見れそうです。そしてやはりPRIDEでのボブチャンチン選手との試合は少しトラウマになっているようですね。。
MMA FIGHTING.comに青木真也選手の17日にアメリカで行われた記者会見の模様が掲載されていたので、その一部を抜粋して紹介します。元々アメリカを含む海外のコアな格闘技ファンの間では非常に評価も高く有名な青木選手ですが、4月17日に行われるストライクフォースでのメレンデス選手との対戦にてアメリカ大会初上陸を果たすことで、俄然注目が集まっているようです。

青木真也選手:
“僕は日本が総合格闘技では世界一だと思ってるんですよ。だから、次のメレンデスとの試合でそれを証明したいですね。”

“日本が一番であることを証明するのに、DREAMとストライクフォース両方でチャンピオンになることは僕にとって特別な意味を持つんですよ。”

“日々強くなっていることを実感しています。今は世界No1の座ではないけれど、そのうちBJペンとは戦うことになると思いますよ。”

“今ケージで練習しているので、ケージで戦う準備は出来ていますよ。メレンデスは全てにおいて強い要素を持っていると思います。弱点を見つけるのは難しいですね。”

“僕のスケジュールはDREAMに委ねています。次にアメリカで試合をするタイミングはDREAMが決めます。アメリカは最大の格闘技マーケットなので、そこでファンを引き付けることや良い印象を持ってもらうことは僕にとっても大事なことです。ただ、もし僕がストライクフォースのベルトを取れたら、それはDREAMと日本のためにやったことです。”



海外でも世界No2のライト級ファイターとして認識されている青木選手。BJペン選手を意識するのは自然の流れだと思いますが、やはりBJペン選手の所属がUFCというのがネックとなりそうです。青木選手自身はUFCと契約する気は毛頭ないようです。ただ旬のうちに何とか実現させたい一戦ではあります。

青木選手はストライクフォースで試合をするに当たって、ルールの違いやロングスパッツを履けないことは大して気にはなっていないようです。それよりも対戦相手のメレンデス選手を強敵として警戒しているようです。

また、インタビューで青木選手は自身がUFCで活躍するケニー・フロリアン選手の大ファンであることを仄めかしたようです。3月23日に行われる五味選手VSフロリアン選手の一戦には非常に注目しているようです。ただ、この一戦の勝敗予想に関しては明言を避けたようです。

青木真也選手の現体重は165パウンド。規定の155パウンドまであと10パウンドですが、4/17の試合に向けて減量は順調に進んでいるようです。

3月22日に行われるDREAM13にて、EliteXCの王者であったKJヌーン選手と対戦することが決定しているアンドレ・ジダ選手。

そのジダ選手のKJヌーン選手との試合に向けてのコメントを紹介します。

“If the fight as this weekend I’d be ready. I’m training for a long time. That’s a great match-up, I’m sure it’ll be a great fight. We’ll go for the knockout all the time,”, Amade said, eyeing a title shot in the future. “I’m sure I’ll beat him and, after that, I’ll face another great fighter and then I’ll have a chance for the title”

“私はいつでも試合をする準備は出来ています。私は長い間トレーニングを積んできました。次のKJヌーン戦は良いマッチアップだと思います。凄い試合になることは間違いないでしょう。常にKOを狙っていきます。”

“私は彼を倒せると確信しています。その次の試合でも強豪選手と戦って勝ち、タイトル挑戦権を手に入れたいです。”



総合格闘技の試合では、2007年のHERO'Sでの宇野選手との試合以降勝ち星のないジダ選手。DREAMでは第一回大会でアルバレス選手にTKO負けを喫し、続いて菊野選手のDREAMデビュー戦の相手を務めましたがTKO負けを喫しています。

ジダ選手はHEROE'Sで高谷選手の鼻を折ってのKO勝ちという華々しい日本ゲビューを飾りましたが、DREAMでは初参戦選手の査定試合を勤めるようなポジションになりつつあります。

DREAMではアルバレス選手のレスリング技術に屈し、菊野選手の三日月蹴りに沈んだジダ選手ですが、ボクシングがバックボーンでパンチ主体のファイトスタイルのKJヌーン選手とは噛み合いそうです。

ジダ選手はK-1に参戦した際には敗れはしたものの、ブアカーオ選手からダウンも取っています。そのパンチの重さと当て勘の良さは実証済みです。基本的なボクシング技術でがKJヌーン選手の方が上かと思いますが、ジダ選手の打撃の軌道は変則的なので、ボクシングなどでしっかりとパンチの基本がしみ込んでいる選手程やりにくいのかもしれません。

ジダ選手VSKJヌーン選手、両者の試合が判定に委ねられる心配は少なそうです。