やはりジョン・ジョーンズ選手は強かった。UFCライトヘビー級王者のショーグン選手が完膚無きまでにやられてしまいました。
結局は下馬評通りの結果に。
こんな時期だからこそ、日本でも馴染みのあるショーグン選手に勝って欲しいという気持ちもあったのですが、現実はシビアなものでした。
このシビアさこそが、格闘技・勝負事の残酷さでもあり、醍醐味なのかもしれません。
「P4Pで既に最強なのでは!?」、「UFCライトヘビー級にも絶対王者が現れてしまった。。!」、「ヘビー級でも、すぐに王者が取れるのでは!?」など既にジョーンズ選手を絶賛する声が相次いでいます。
確かにそれほどまでにジョーンズ選手の強さは圧倒的なものでした。
今回はある意味でジョーンズ選手にとって、UFCライトヘビー級王者という初めてのビッグネームとの対戦でした。ショーグン選手との経験の差が不安視もされていましたが、逆にその王者相手に横綱相撲をやってのけたことで更に強さを見せしめることになりました。
リーチという歴然とした体格差もありましたが、それを最大限に活かして、王者のショーグン選手をスタンドとグラウンドの全局面で圧倒しました。
最後はボディへのパンチと顔面への膝蹴りの追撃によるレフリーストップでしたが、ストップと同時にショーグン選手がタップしていたのが印象的でした。
今までショーグン選手はスタミナが切れた末にチョークの餌食になりタップ負けをしたことが2回ありますが、今回のようなパターンは初めてです。まさに心も体もジョーンズ選手にやられてしまったということでしょう。
ジョーンズ選手は、決して勝負を急がない、冷静さも見せました。
無理に仕留めようとせずに、徐々にダメージを蓄積し、ここぞとばかりに攻勢をかけるジョーンズ選手の戦いぶりは23歳のファイターのものではなく、ベテランファイターのそれを感じさせ、憎らしい程の落ち着いた試合運びでした。
この一戦でジョーンズ選手の驚愕の強さに焦点のほとんどが当たっていますが、(当然のことですが、、)私は敢えてファイターとしてのショーグン選手にスポットを当ててみたいと思います。
ジョーンズ選手とのタイトルマッチが決まってから、タイトルマッチ終了に至るまでのショーグン選手の見せた振る舞いは、非常に潔く、PRIDEとUFCで王者になったファイターの名に恥じないものだと感じました。
彼の振る舞いは一流のファイター、王者として相応しいものだったと思います。
一ヶ月前でのエヴァンス選手からの対戦相手変更(しかもジョーンズ選手という怪物)にも一切不平を言わずに、あっさりと引き受けました。
試合は負けてしまいましたが、途中で幾度となく強烈な打撃を貰いながらも、表情一つ崩さず前に出続けました。
負けて悔しい気持ちがないはずはないのですが、顔を腫らしながらしっかりとインタビューに応じ、「今日は彼が私よりも強かった。彼を祝福する。彼は偉大なファイターだ。」とジョーンズ選手のことを讃えました。
そして自らジョーンズ選手に歩み寄り、握手を求めました。
私は破天荒なファイトスタイルとは裏腹に持ち合わせる、ショーグン選手のこのような“サムライ”ともいうべきファイターとしての姿勢に以前から好感を持っています。
PRIDEでもショーグン選手圧倒的有利と言われながら、タックルの受け身を取り損ない、腕を脱臼して負けてしまったコールマン選手との試合がありました。一般ではこの試合はアクシデント的に扱われていましたが、ショーグン選手は「あれはアクシデントなんかじゃない。コールマンのタックルが凄かったから受け身が取れずに負けてしまった。」と、相手を認めていました。
あまり素直に相手を認めたり、負けを受け入れない気質と言われているブラジル人ファイターの中で、ショーグン選手の態度や発言は一線を画すものがありました。
そういったことも含め、ショーグン選手は非常に好きなファイターの一人です。
なので、今回の負けは非常に残念です。ショーグン選手の復活と、今後の更なる飛躍を祈ります。
ただ、歴史は繰り返すのか、ショーグン選手も超新星としてPRIDEに登場し、その時既にPRIDEの顔として活躍していた選手達をなぎ倒し、瞬く間にPRIDEの王者として君臨しました。
今回も新しく類い稀なる才能を持ったジョーンズ選手というファイターが現れてしまったというだけで、時間の流れと競技の進化の中では必然的なことなのかもしれません。
また、ジョーンズ選手を倒すようなファイターも出てくることでしょう。
ショーグン選手が登場したときのイメージは、セオリー無視で闘争本能むき出しの、まさに“ファイター”としてのイメージが強い選手でした。
逆にジョーンズ選手は、全てが完成され、セオリー通りに計算しつくされている“アスリート”的なイメージの選手です。
ジョーンズ選手を倒すのは、彼の完成されたアスリート的な強さを打ち壊す程の、野性的な強さを持ったファイターなのかもしれません。
結局は下馬評通りの結果に。
こんな時期だからこそ、日本でも馴染みのあるショーグン選手に勝って欲しいという気持ちもあったのですが、現実はシビアなものでした。
このシビアさこそが、格闘技・勝負事の残酷さでもあり、醍醐味なのかもしれません。
「P4Pで既に最強なのでは!?」、「UFCライトヘビー級にも絶対王者が現れてしまった。。!」、「ヘビー級でも、すぐに王者が取れるのでは!?」など既にジョーンズ選手を絶賛する声が相次いでいます。
確かにそれほどまでにジョーンズ選手の強さは圧倒的なものでした。
今回はある意味でジョーンズ選手にとって、UFCライトヘビー級王者という初めてのビッグネームとの対戦でした。ショーグン選手との経験の差が不安視もされていましたが、逆にその王者相手に横綱相撲をやってのけたことで更に強さを見せしめることになりました。
リーチという歴然とした体格差もありましたが、それを最大限に活かして、王者のショーグン選手をスタンドとグラウンドの全局面で圧倒しました。
最後はボディへのパンチと顔面への膝蹴りの追撃によるレフリーストップでしたが、ストップと同時にショーグン選手がタップしていたのが印象的でした。
今までショーグン選手はスタミナが切れた末にチョークの餌食になりタップ負けをしたことが2回ありますが、今回のようなパターンは初めてです。まさに心も体もジョーンズ選手にやられてしまったということでしょう。
ジョーンズ選手は、決して勝負を急がない、冷静さも見せました。
無理に仕留めようとせずに、徐々にダメージを蓄積し、ここぞとばかりに攻勢をかけるジョーンズ選手の戦いぶりは23歳のファイターのものではなく、ベテランファイターのそれを感じさせ、憎らしい程の落ち着いた試合運びでした。
この一戦でジョーンズ選手の驚愕の強さに焦点のほとんどが当たっていますが、(当然のことですが、、)私は敢えてファイターとしてのショーグン選手にスポットを当ててみたいと思います。
ジョーンズ選手とのタイトルマッチが決まってから、タイトルマッチ終了に至るまでのショーグン選手の見せた振る舞いは、非常に潔く、PRIDEとUFCで王者になったファイターの名に恥じないものだと感じました。
彼の振る舞いは一流のファイター、王者として相応しいものだったと思います。
一ヶ月前でのエヴァンス選手からの対戦相手変更(しかもジョーンズ選手という怪物)にも一切不平を言わずに、あっさりと引き受けました。
試合は負けてしまいましたが、途中で幾度となく強烈な打撃を貰いながらも、表情一つ崩さず前に出続けました。
負けて悔しい気持ちがないはずはないのですが、顔を腫らしながらしっかりとインタビューに応じ、「今日は彼が私よりも強かった。彼を祝福する。彼は偉大なファイターだ。」とジョーンズ選手のことを讃えました。
そして自らジョーンズ選手に歩み寄り、握手を求めました。
私は破天荒なファイトスタイルとは裏腹に持ち合わせる、ショーグン選手のこのような“サムライ”ともいうべきファイターとしての姿勢に以前から好感を持っています。
PRIDEでもショーグン選手圧倒的有利と言われながら、タックルの受け身を取り損ない、腕を脱臼して負けてしまったコールマン選手との試合がありました。一般ではこの試合はアクシデント的に扱われていましたが、ショーグン選手は「あれはアクシデントなんかじゃない。コールマンのタックルが凄かったから受け身が取れずに負けてしまった。」と、相手を認めていました。
あまり素直に相手を認めたり、負けを受け入れない気質と言われているブラジル人ファイターの中で、ショーグン選手の態度や発言は一線を画すものがありました。
そういったことも含め、ショーグン選手は非常に好きなファイターの一人です。
なので、今回の負けは非常に残念です。ショーグン選手の復活と、今後の更なる飛躍を祈ります。
ただ、歴史は繰り返すのか、ショーグン選手も超新星としてPRIDEに登場し、その時既にPRIDEの顔として活躍していた選手達をなぎ倒し、瞬く間にPRIDEの王者として君臨しました。
今回も新しく類い稀なる才能を持ったジョーンズ選手というファイターが現れてしまったというだけで、時間の流れと競技の進化の中では必然的なことなのかもしれません。
また、ジョーンズ選手を倒すようなファイターも出てくることでしょう。
ショーグン選手が登場したときのイメージは、セオリー無視で闘争本能むき出しの、まさに“ファイター”としてのイメージが強い選手でした。
逆にジョーンズ選手は、全てが完成され、セオリー通りに計算しつくされている“アスリート”的なイメージの選手です。
ジョーンズ選手を倒すのは、彼の完成されたアスリート的な強さを打ち壊す程の、野性的な強さを持ったファイターなのかもしれません。