桜井マッハ速人選手VSニック・ディアス選手。
DREAM14では、山本KID選手や桜庭選手といったスター選手の出場、もしくはハンセン選手VS高谷選手といった好カードもありましたが、自分の中では上記の一戦に本大会のテーマは集約されていました。
DREAM王者の青木選手がストライクフォースでメレンデス選手に負け、今度はDREAMでストライクフォースの王者ニック・ディアス選手を、日本格闘技界のカリスマ桜井マッハ速人選手が迎え撃つという図式でした。
試合前からマッハ選手の圧倒的不利は容易に想像出来ました。ただ、マッハ選手ならいざという時にはやってくれる。昨年の青木選手との一戦のように。ここぞという時のマッハ選手は強いんだという期待を込めた想いもありました。
しかし、現実は残酷でした。
どうやらカリスマと呼ばれていた選手の過去のシーンをどうしても引きずってしまう傾向があるようです。五味選手がUFCに参戦して敗北した時もそうでした。冷静にその時の実績を考慮すれば、勝つのは困難であるのは分かっていたのですが、試合直前になると過去のシーンを彷彿してしまい、多大な期待を寄せてしまいます。
「マッハさんのペースだよここまで!」
「ここまでマッハさんのペースだよ!」
「マッハさんのペースですよ!」
マッハ選手が敗れた瞬間に解説の青木選手が繰り返していた言葉が印象的でした。青木選手の無念さを表していました。
ただ、ペースを握っていた選手が、あっさりとKOもしくは一本で負けてしまうことは良くあることです。ここはペースを握りかけていたにも関わらずあっさり一本で負けてしまったマッハ選手と、ペースを掴んでいなかったにも関わらず一本勝ちしたディアス選手との間に相当の実力差があったという見方をした方が良いのかもしれません。
私も現状の実力差を何となく理解していたものの、やはりマッハ選手の勝利に期待していた内の一人なので、マッハ選手の敗戦は非常に残念でした。多くの人が同じ想いをしていると思います。
青木選手のストライクフォースでの敗戦を受けて、ストライクフォースへのリベンジというコンセプトで組まれたマッハ選手VSディアス選手でしたが、このマッハ選手の敗戦をDREAMイベントプロデューサーの笹原氏は見越していたような気もします。
笹原氏は大会後の会見にて、このマッハ選手VSディアス選手の一戦に対して「非常に残念な結果だったんですけど、イベントの作り手側の目線からすると、むしろこの結果のほうがまだまだこの先があると思った試合でした。」というコメントを残しています。
確かにDREAMというイベントの今後の方向性を考えると、マッハ選手が今回負けた方が打倒アメリカ、打倒ストライクフォースという方向にイベントを集約出来ます。
マッハ選手が勝てば勝ったで盛り上がってそれも良いのかもしれませんが、イベント側からすると、青木選手の敗戦を受けて盛り上がった“打倒ストライクフォース”の熱が一旦シャットアウトされる形になってしまいます。
そういった意味で今後のDREAMの方向性を位置づける意味では、マッハ選手が負けた方がイベント側には都合が良く、この敗戦は笹原氏の想定内だったのかもしれません。
また、この結果によりDREAM15で決定した青木選手VS川尻選手のその後のストーリーも考えやすくなります。
青木選手が勝てば、「やはり日本には青木選手しかいない。青木選手には何としてでもストライクフォースにリベンジしてもらおう。」という流れになります。
川尻選手が勝てば、「川尻選手ならやってくれるかもしれない。ストライクフォースには川尻選手にリベンジしてもらおう。」という方向になると思います。
DREAM15で青木選手、川尻選手、いずれの選手が勝つにせよ、DREAM15以後のテーマはしばらく“打倒ストライクフォース”となると思います。
マッハ選手は実際に引退はしませんでしたが、引退覚悟でディアス戦に相手の土俵“ケージ”で臨みました。マッハ選手にしてみれば大きなリスクのある戦いだったと思います。
このマッハ選手の敗戦を無駄にしないためにも、まずは舞台がケージでもリングでも良いので、DREAMの選手にストライクフォースで活躍する選手に一矢報いてもらいたいものです。
DREAM14では、山本KID選手や桜庭選手といったスター選手の出場、もしくはハンセン選手VS高谷選手といった好カードもありましたが、自分の中では上記の一戦に本大会のテーマは集約されていました。
DREAM王者の青木選手がストライクフォースでメレンデス選手に負け、今度はDREAMでストライクフォースの王者ニック・ディアス選手を、日本格闘技界のカリスマ桜井マッハ速人選手が迎え撃つという図式でした。
試合前からマッハ選手の圧倒的不利は容易に想像出来ました。ただ、マッハ選手ならいざという時にはやってくれる。昨年の青木選手との一戦のように。ここぞという時のマッハ選手は強いんだという期待を込めた想いもありました。
しかし、現実は残酷でした。
どうやらカリスマと呼ばれていた選手の過去のシーンをどうしても引きずってしまう傾向があるようです。五味選手がUFCに参戦して敗北した時もそうでした。冷静にその時の実績を考慮すれば、勝つのは困難であるのは分かっていたのですが、試合直前になると過去のシーンを彷彿してしまい、多大な期待を寄せてしまいます。
「マッハさんのペースだよここまで!」
「ここまでマッハさんのペースだよ!」
「マッハさんのペースですよ!」
マッハ選手が敗れた瞬間に解説の青木選手が繰り返していた言葉が印象的でした。青木選手の無念さを表していました。
ただ、ペースを握っていた選手が、あっさりとKOもしくは一本で負けてしまうことは良くあることです。ここはペースを握りかけていたにも関わらずあっさり一本で負けてしまったマッハ選手と、ペースを掴んでいなかったにも関わらず一本勝ちしたディアス選手との間に相当の実力差があったという見方をした方が良いのかもしれません。
私も現状の実力差を何となく理解していたものの、やはりマッハ選手の勝利に期待していた内の一人なので、マッハ選手の敗戦は非常に残念でした。多くの人が同じ想いをしていると思います。
青木選手のストライクフォースでの敗戦を受けて、ストライクフォースへのリベンジというコンセプトで組まれたマッハ選手VSディアス選手でしたが、このマッハ選手の敗戦をDREAMイベントプロデューサーの笹原氏は見越していたような気もします。
笹原氏は大会後の会見にて、このマッハ選手VSディアス選手の一戦に対して「非常に残念な結果だったんですけど、イベントの作り手側の目線からすると、むしろこの結果のほうがまだまだこの先があると思った試合でした。」というコメントを残しています。
確かにDREAMというイベントの今後の方向性を考えると、マッハ選手が今回負けた方が打倒アメリカ、打倒ストライクフォースという方向にイベントを集約出来ます。
マッハ選手が勝てば勝ったで盛り上がってそれも良いのかもしれませんが、イベント側からすると、青木選手の敗戦を受けて盛り上がった“打倒ストライクフォース”の熱が一旦シャットアウトされる形になってしまいます。
そういった意味で今後のDREAMの方向性を位置づける意味では、マッハ選手が負けた方がイベント側には都合が良く、この敗戦は笹原氏の想定内だったのかもしれません。
また、この結果によりDREAM15で決定した青木選手VS川尻選手のその後のストーリーも考えやすくなります。
青木選手が勝てば、「やはり日本には青木選手しかいない。青木選手には何としてでもストライクフォースにリベンジしてもらおう。」という流れになります。
川尻選手が勝てば、「川尻選手ならやってくれるかもしれない。ストライクフォースには川尻選手にリベンジしてもらおう。」という方向になると思います。
DREAM15で青木選手、川尻選手、いずれの選手が勝つにせよ、DREAM15以後のテーマはしばらく“打倒ストライクフォース”となると思います。
マッハ選手は実際に引退はしませんでしたが、引退覚悟でディアス戦に相手の土俵“ケージ”で臨みました。マッハ選手にしてみれば大きなリスクのある戦いだったと思います。
このマッハ選手の敗戦を無駄にしないためにも、まずは舞台がケージでもリングでも良いので、DREAMの選手にストライクフォースで活躍する選手に一矢報いてもらいたいものです。