「こんばんは。魔裟斗です。」
先週の土曜日、某局のスポーツニュースにチャンネルを合わせると、そこには魔裟斗の姿がありました。つい数ヶ月前までプロ格闘家としてリングに上がっていた選手が、何ともスムーズに次のキャリアへと移行していました。
魔裟斗が次のステージへの一歩を華やかに踏み出したその日は奇しくも武蔵の引退セレモニーでした。
その日、私は2人の元格闘家の引退における対照図を目のあたりにしました。
“反逆のカリスマ”というキャッチフレーズを背にスターダムに格闘技界のスターへとのし上がった魔裟斗。一方でもがき苦しみ、必死に這いつくばりながらも、一部の人からは批判の声を浴びせられたりもしながら引退していった武蔵。
本人の生き方や価値観なので一概に損得勘定は出来ませんが、敢えて損得に言及すると、明らかに効率的に名実共に手に入れた魔裟斗の方がおいしい生き方なのかもしれません。引退試合でも有終の美を飾った魔裟斗に対して、武蔵は有終の美とはいきませんでした。
いつのまにかそんな武蔵に愛着を覚えてしまったのは私だけでしょうか。
もちろん魔裟斗も何もしないで今の名声を手に入れた訳ではありません。陰でも表でも血のにじむような努力を積み上げてきていると思います。ただ、魔裟斗の引退までの軌跡は何だかキレイすぎるのです。デビュー、メディア露出、優勝、世界のトップファイターへ、そしてまた優勝、引退、そしてキャスターへ。もちろんキレイに引退するための努力が実った結果なのですが、あまりにも計算通りの軌跡なのです。
血のにじむような努力を積み重ねて来た両者ですが、武蔵には魔裟斗のような結果はついてきませんでした。それでも武蔵は這いつくばることを止めようとはしませんでした。
人生を全うした身分ではない私がこのようなことをいうのは気が引けるのですが、人生はうまくいく時もあれば、うまくいかない時もあると思います。うまくいかない時の方が多いのかもしれません。それでも立ち止まりたくない人は、這いつくばってでも前に進まざるを得ないのです。
時に目を背けたくなるようなシーンもありましたが、武蔵は背を向けること無く、立ち止まらず、這いつくばりながら格闘家としての生き様を見せてくれたと思います。そしてその生き様は、多くの人の心へと届き、響いたと思います。
武蔵選手、15年間本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございました。
先週の土曜日、某局のスポーツニュースにチャンネルを合わせると、そこには魔裟斗の姿がありました。つい数ヶ月前までプロ格闘家としてリングに上がっていた選手が、何ともスムーズに次のキャリアへと移行していました。
魔裟斗が次のステージへの一歩を華やかに踏み出したその日は奇しくも武蔵の引退セレモニーでした。
その日、私は2人の元格闘家の引退における対照図を目のあたりにしました。
“反逆のカリスマ”というキャッチフレーズを背にスターダムに格闘技界のスターへとのし上がった魔裟斗。一方でもがき苦しみ、必死に這いつくばりながらも、一部の人からは批判の声を浴びせられたりもしながら引退していった武蔵。
本人の生き方や価値観なので一概に損得勘定は出来ませんが、敢えて損得に言及すると、明らかに効率的に名実共に手に入れた魔裟斗の方がおいしい生き方なのかもしれません。引退試合でも有終の美を飾った魔裟斗に対して、武蔵は有終の美とはいきませんでした。
いつのまにかそんな武蔵に愛着を覚えてしまったのは私だけでしょうか。
もちろん魔裟斗も何もしないで今の名声を手に入れた訳ではありません。陰でも表でも血のにじむような努力を積み上げてきていると思います。ただ、魔裟斗の引退までの軌跡は何だかキレイすぎるのです。デビュー、メディア露出、優勝、世界のトップファイターへ、そしてまた優勝、引退、そしてキャスターへ。もちろんキレイに引退するための努力が実った結果なのですが、あまりにも計算通りの軌跡なのです。
血のにじむような努力を積み重ねて来た両者ですが、武蔵には魔裟斗のような結果はついてきませんでした。それでも武蔵は這いつくばることを止めようとはしませんでした。
人生を全うした身分ではない私がこのようなことをいうのは気が引けるのですが、人生はうまくいく時もあれば、うまくいかない時もあると思います。うまくいかない時の方が多いのかもしれません。それでも立ち止まりたくない人は、這いつくばってでも前に進まざるを得ないのです。
時に目を背けたくなるようなシーンもありましたが、武蔵は背を向けること無く、立ち止まらず、這いつくばりながら格闘家としての生き様を見せてくれたと思います。そしてその生き様は、多くの人の心へと届き、響いたと思います。
武蔵選手、15年間本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございました。