UFC110が終了しました。
今大会は、PRIDEでも中心選手として活躍し、王者に君臨したこともあるミルコ選手、ノゲイラ選手、シウバ選手が出場するということもあり、日本の格闘技ファンも注目の大会でした。
まず登場したのはミルコ選手。
ミルコ選手の対戦相手は、ご存知の通り当初予定されていあロズウェル選手から、ペロシュ選手へと変更になりました。
試合はミルコ選手のペースで進みました。要所要所でパンチをヒットさせたミルコ選手が主導権を握りながら試合を進めました。ペロシュ選手は寝技の選手なので、テイクダウンを狙いますが、タックルはミルコ選手にことごとく切られてしまいました。ミルコ選手のペースのまま1Rが終了。2Rも同じような試合展開が続きましたが、途中で試合が動きました。ペロシュ選手のタックルを潰したところでミルコ選手がパウンドのラッシュを仕掛けます。これでペロシュ選手の額が切れたのか、大流血により試合が一時中断されました。これでストップかと思いきや、試合が続行されました。試合再開後もミルコ選手のペースで試合が進み、2Rが終了しました。やはり出血が激しすぎたのか、2R終了後に試合がストップされ、ミルコ選手のTKO勝ちが宣告されました。
当初戦う予定であったロズウェル選手から急遽対戦相手が変更されたため、ミルコ選手のパフォーマンスを判断するのは難しいのですが、やはり以前のような怖さや左キックのキレが徐々に失われつつあるような印象を受けました。
*こちらでミルコ選手VSペロシュ選手の動画が見られます。
UFC110:ミルコVSペロシュ
シウバ選手はセミイベントで登場しました。
ブーイングで迎えられたビスピン選手とは対照的に、サンドストームの曲で入場してきたシウバ選手は大歓声で迎えられます。
試合の方は、シウバ選手が打撃でプレッシャーを掛けていく形で進みました。ビスピン選手もテイクダウンを狙い、タックルに成功するものの、シウバ選手にすぐに立ち上がられ、スタンドの攻防が続きます。2Rも同様の展開が続きましたが、ラウンド終了間際にタックルに来たビスピン選手の首をシウバ選手がギロチンで捉えました。完全に決まったかのようにも見えましたが、ビスピン選手はラウンドの終了のゴングに救われた形となりました。3Rもシウバ選手が打撃でプレッシャーを与え、ビスピン選手が時折タックルを仕掛けるという試合展開が続きましたが、試合終了間際で試合が動きました。シウバ選手が打撃のコンビネーションでビスピン選手を金網際に追いつめると、体重を掛けた右フックがビスピン選手を捕らえました。ビスピン選手は前のめりに崩れ落ち、シウバ選手が仕留めようと追撃すると、レフリーが両者の間に割って入りました。シウバ選手のTKO勝ちかと思われましたが、3R終了のゴングだったようです。
試合の方は、2R、3Rと決定的なシーンを見せたシウバ選手が文句なしの判定勝ちを収めました。ミドル級に落としたことにより、一発一発の威力が弱まった印象は拭えませんでしたが、シウバ選手が無事ミドル級転向後の初戦を白星で飾ることが出来ました。ファンが胸を撫で下ろした瞬間だったと思います。
*こちらでシウバ選手VSビスピン選手の動画が見れます。
UFC110:シウバVSビスピン
この日のメインイベントでノゲイラ選手が登場しました。
ミルコ選手、シウバ選手に続き、勝利が期待されていたノゲイラ選手でしたが、衝撃の結末が待ち受けていました。
試合はスタンドの攻防で進みました。しばらくお互いが牽制し合うように打撃で距離を測っていました。しかし、飛び込んで距離を詰めたベラスケス選手の左フックがノゲイラ選手の顎を捕らえ、ノゲイラ選手が崩れ落ちるようにダウンを喫しました。ベラスケス選手が追撃のパウンドを数発打ち込んだところでレフリーが試合を止め、ベラスケス選手のTKO勝ちとなりました。
ミルコ選手、シウバ選手、ノゲイラ選手の中では、比較的安心して勝利が期待されていたノゲイラ選手がベラスケス選手に完敗してしまいました。
最後のベラスケス選手の左フックが決め手になったものの、試合の流れの中での打ち合いで、ノゲイラ選手はベラスケス選手に打ち負けていたと思います。試合を通してノゲイラ選手の有効な打撃はほとんどありませんでしたが、ベラスケス選手のパンチは何発もノゲイラ選手の顔面を捕らえていたと思います。ノゲイラ選手はスタンドで主導権を握り、そのままグラウンドに持ち込むゲームプランであったのかもしれませんが、ベラスケス選手の打撃が予想以上に良かったのが誤算だったのかもしれません。
ノゲイラ選手の衰えや、ダメージの蓄積によるタフネスが無くなって来たこともあるかもしれませんが、今回はベラスケス選手が強かったと思います。パンチも単発ではなく、コンビネーションを織り交ぜられていましたし、スピードもあったと思います。ベラスケス選手は今後が楽しみな選手です。
*こちらでノゲイラ選手VSベラスケス選手の動画が見られます。
UFC110:ノゲイラVSベラスケス
UFC110:ノゲイラVSベラスケス
上記以外の試合で今回印象深かったのが、ジョー・スティーブンソン選手VSジョージ・ソティロパロス選手です。ソティロパロス選手は特に寝技のスキルを見せつけて、スティーブンソン選手から判定勝ちを収めました。ロングスパッツのようなトランクスで登場したソティロパロス選手は、寝技でもラバーガードからの流れるような仕掛けなど、青木選手を彷彿させるような動きを見せました。1R、2Rはグラウンドでスティーブンソン選手を圧倒しました。ソティロパロス選手は今後のUFCライト級において面白い存在になるかもしれません。
今大会は、PRIDEでも中心選手として活躍し、王者に君臨したこともあるミルコ選手、ノゲイラ選手、シウバ選手が出場するということもあり、日本の格闘技ファンも注目の大会でした。
まず登場したのはミルコ選手。
ミルコ選手の対戦相手は、ご存知の通り当初予定されていあロズウェル選手から、ペロシュ選手へと変更になりました。
試合はミルコ選手のペースで進みました。要所要所でパンチをヒットさせたミルコ選手が主導権を握りながら試合を進めました。ペロシュ選手は寝技の選手なので、テイクダウンを狙いますが、タックルはミルコ選手にことごとく切られてしまいました。ミルコ選手のペースのまま1Rが終了。2Rも同じような試合展開が続きましたが、途中で試合が動きました。ペロシュ選手のタックルを潰したところでミルコ選手がパウンドのラッシュを仕掛けます。これでペロシュ選手の額が切れたのか、大流血により試合が一時中断されました。これでストップかと思いきや、試合が続行されました。試合再開後もミルコ選手のペースで試合が進み、2Rが終了しました。やはり出血が激しすぎたのか、2R終了後に試合がストップされ、ミルコ選手のTKO勝ちが宣告されました。
当初戦う予定であったロズウェル選手から急遽対戦相手が変更されたため、ミルコ選手のパフォーマンスを判断するのは難しいのですが、やはり以前のような怖さや左キックのキレが徐々に失われつつあるような印象を受けました。
*こちらでミルコ選手VSペロシュ選手の動画が見られます。
UFC110:ミルコVSペロシュ
シウバ選手はセミイベントで登場しました。
ブーイングで迎えられたビスピン選手とは対照的に、サンドストームの曲で入場してきたシウバ選手は大歓声で迎えられます。
試合の方は、シウバ選手が打撃でプレッシャーを掛けていく形で進みました。ビスピン選手もテイクダウンを狙い、タックルに成功するものの、シウバ選手にすぐに立ち上がられ、スタンドの攻防が続きます。2Rも同様の展開が続きましたが、ラウンド終了間際にタックルに来たビスピン選手の首をシウバ選手がギロチンで捉えました。完全に決まったかのようにも見えましたが、ビスピン選手はラウンドの終了のゴングに救われた形となりました。3Rもシウバ選手が打撃でプレッシャーを与え、ビスピン選手が時折タックルを仕掛けるという試合展開が続きましたが、試合終了間際で試合が動きました。シウバ選手が打撃のコンビネーションでビスピン選手を金網際に追いつめると、体重を掛けた右フックがビスピン選手を捕らえました。ビスピン選手は前のめりに崩れ落ち、シウバ選手が仕留めようと追撃すると、レフリーが両者の間に割って入りました。シウバ選手のTKO勝ちかと思われましたが、3R終了のゴングだったようです。
試合の方は、2R、3Rと決定的なシーンを見せたシウバ選手が文句なしの判定勝ちを収めました。ミドル級に落としたことにより、一発一発の威力が弱まった印象は拭えませんでしたが、シウバ選手が無事ミドル級転向後の初戦を白星で飾ることが出来ました。ファンが胸を撫で下ろした瞬間だったと思います。
*こちらでシウバ選手VSビスピン選手の動画が見れます。
UFC110:シウバVSビスピン
この日のメインイベントでノゲイラ選手が登場しました。
ミルコ選手、シウバ選手に続き、勝利が期待されていたノゲイラ選手でしたが、衝撃の結末が待ち受けていました。
試合はスタンドの攻防で進みました。しばらくお互いが牽制し合うように打撃で距離を測っていました。しかし、飛び込んで距離を詰めたベラスケス選手の左フックがノゲイラ選手の顎を捕らえ、ノゲイラ選手が崩れ落ちるようにダウンを喫しました。ベラスケス選手が追撃のパウンドを数発打ち込んだところでレフリーが試合を止め、ベラスケス選手のTKO勝ちとなりました。
ミルコ選手、シウバ選手、ノゲイラ選手の中では、比較的安心して勝利が期待されていたノゲイラ選手がベラスケス選手に完敗してしまいました。
最後のベラスケス選手の左フックが決め手になったものの、試合の流れの中での打ち合いで、ノゲイラ選手はベラスケス選手に打ち負けていたと思います。試合を通してノゲイラ選手の有効な打撃はほとんどありませんでしたが、ベラスケス選手のパンチは何発もノゲイラ選手の顔面を捕らえていたと思います。ノゲイラ選手はスタンドで主導権を握り、そのままグラウンドに持ち込むゲームプランであったのかもしれませんが、ベラスケス選手の打撃が予想以上に良かったのが誤算だったのかもしれません。
ノゲイラ選手の衰えや、ダメージの蓄積によるタフネスが無くなって来たこともあるかもしれませんが、今回はベラスケス選手が強かったと思います。パンチも単発ではなく、コンビネーションを織り交ぜられていましたし、スピードもあったと思います。ベラスケス選手は今後が楽しみな選手です。
*こちらでノゲイラ選手VSベラスケス選手の動画が見られます。
UFC110:ノゲイラVSベラスケス
UFC110:ノゲイラVSベラスケス
上記以外の試合で今回印象深かったのが、ジョー・スティーブンソン選手VSジョージ・ソティロパロス選手です。ソティロパロス選手は特に寝技のスキルを見せつけて、スティーブンソン選手から判定勝ちを収めました。ロングスパッツのようなトランクスで登場したソティロパロス選手は、寝技でもラバーガードからの流れるような仕掛けなど、青木選手を彷彿させるような動きを見せました。1R、2Rはグラウンドでスティーブンソン選手を圧倒しました。ソティロパロス選手は今後のUFCライト級において面白い存在になるかもしれません。