UFC109が終了しました。

メインイベントのクートゥア選手VSコールマン選手。クートゥア選手の圧勝でした。1Rがスタンドの攻防でクートゥア選手が主導権を握りました。何発かクートゥア選手のパンチがコールマン選手の顔面を捉える一方で、コールマン選手はほとんど手を出すことが出来ていませんでした。2Rに入ると、金網際でクートゥア選手がテイクダウンに成功。パウンドを嫌がったコールマン選手が背を向けたところで、クートゥア選手のチョークスリーパーが入りました。

46歳のクートゥア選手と45歳のコールマン選手のオヤジバトルはクートゥア選手の圧勝に終わりました。コールマン選手はほとんど見せ場を作るところなく敗れてしまいました。ショーグン選手との試合で3Rまで戦ったことが信じられないようなパフォーマンスでした。一方のクートゥア選手は、コールマン選手と同年代とは思えないような“若々しい”動きを見せ、鉄人衰えを知らずということを体現してみせました。



メインイベント以外の試合では、チェール・ソネン選手がネーサン・マーコート選手から判定勝ちを収めました。ソネン選手は何度もテイクダウンに成功し、終始マーコート選手を圧倒。3Rで危ないシーンもありましたが、ミドル級2位のマーコート選手から金星を収めました。ソネン選手はマーコート選手が相手では少し厳しいのではないかと戦前は思っていましたが、アグレッシブなファイトで勝利をもぎ取り、その実力を証明しました。

パウロ・チアゴ選手はマイク・スウィック選手をパンチでダウンに追い込んでからの変則チョークで一本勝ち。マット・セラ選手は日本でも馴染みのあるフランク・トリッグ選手からパンチでTKO勝ちを収めました。実力派同士の対戦となった、デミアン・マイア選手VSダン・ミラー選手は2Rまで、お互いに付け入る隙を与えずに、やや膠着気味の互角の内容でした。しかし、3Rでマイア選手がテイクダウンに成功し、優位なポジショニングを維持しました。3Rでこの勝負の明暗が分かれ、実力派対決はマイア選手に判定で軍配が上がりました。



また、数年振りのUFCのリングへの登場となったグレイシー一族、ホーレス選手は1Rこそマウントを取るなど見せ場を作るも、2Rでスタミナ切れを起こし、ベルトラン選手に敢えなくTKO負けを喫してしまいました。グレイシー一族としてのUFC復帰戦を白星で飾ることが出来ませんでした。