9月23日(水)された戦極~第十陣~。柔道オリンピック銀メダリストの泉選手の顔見せという以外には、特にコンセプトの無かった大会でしたが、内容は悪くなかったと思います。8試合中7試合がKO決着と、むしろ大会前の期待値を越えた結果となりました。
その中でも印象に残った試合が3試合。ダン・ホーンバックル選手VSニック・トンプソン選手、ライアン・シュルツ選手VS横田一則選手、そして泉浩選手VSアンズ・”ノトリアス”・ナンセン選手です。
ホーンバックル選手は戦極~第九陣~での郷野選手からの勝利で勢いづいたのかもしれません。ホーンバックル選手は、戦極初登場となった第二陣のマイク・パイル選手との試合では、あっさり負けてしまいました。元々海外の強豪選手でしたがメジャー大会には出場していなかったため、その時点ではそこまで実力のある選手という印象はありませんでした。しかし、今回はニック・トンプソン選手にしっかりとKO勝ちを収めました。リーチを活かしたパンチが的確にトンプソン選手の顔面を捕えていました。ホーンバックル選手は戦績を見るとサブミッションでの一本勝ちが多い選手ですが、最近は打撃でKOする試合も目立ちます。打撃に磨きをかけて進化したのかもしれません。戦極のウェルター級タイトルを設置するとの話もありますが、もし設置されるのであれば、現時点ではホーンバックル選手が初代ウェルター級王者の最右翼となりそうです。
横田選手は今まで戦極での試合内容が退屈だという批判もあり、今ひとつ波に乗り切れないでいましたが、今回はライト級の強豪シュルツ選手から見事失神KO勝ちを収めました。戦極での横田選手の試合は手堅いものが多かったのですが、KOするという意識を感じた試合でした。ただ試合の途中で横田選手には故意にロープを掴む場面が見られました。横田選手には突発的にではなく故意にロープを掴む傾向があるように思われます。シュルツ選手が横田選手にタックルを仕掛け、テイクダウンをする際に横田選手はロープを掴みました。そこで試合は中断され、横田選手はレフリーから口頭での注意を受けた後、スタンドの状態から試合は再開されました。この再開直後にシュルツ選手は横田選手の右フックを被弾し、失神KO負けを喫してしまいました。シュルツ選手はこれで戦極での戦績は3戦3KO負けとなってしまい、シュルツ選手にとっては気の毒な結果となりました。このロープ掴みに関しては、厳格にルールで何らかしらの規定を授けた方が良いと思います。北岡選手VS廣田選手の試合でもそうでしたが、ロープを掴む→注意→スタンドからの再開ですと、ピンチから脱出する手段として利用されてしまい、ロープを掴んだ者勝ちになってしまう恐れがあります。
メインの泉選手はキックボクシング王者のナンセン選手に果敢に打撃戦を挑み、最後はナンセン選手のパンチに沈みました。泉選手は自身のフィールドである寝技に持ち込もうとはせずに、ひたすら打撃での勝負に固執しました。泉選手の顔見せ的な要素も強かった大会であったため、この結果は主催者泣かせだったかもしれませんが、泉選手の覚悟が見えた試合でした。総合格闘技という舞台において、寝技のみに頼る柔道家ではなく、打撃も寝技も出来る総合格闘家としての覚悟がそうさせたのかもしれません。泉選手の打撃ですが、そこそこスピードもあり軌道も悪くなかったと思います。打撃のセンスは悪くないのではないでしょうか。今後打撃面の飛躍を目指すのであれば、安生コーチではなく、打撃専門のコーチの元で習った方が良いかもしれません。ライトヘビー級の中ではリーチ差に苦しみそうですが、自身の距離感をつかめれば、相手の懐に入っての有効な打撃が展開できる可能性はあると思います。
*試合内容は良かったものの、ケチをつけるとすれば会場設計でしょうか。設置されている観戦モニターは北側に一つあるのみでした。北側のRRS席に座ったのですが、寝技になってしまうと全く試合を観戦することが出来ませんでした。寝技になって会場の観戦モニターを見ないと試合状況が分からなくなるのは普通のことです。ただそのモニターが真後ろにしかないと、振り向かなくてはモニターを見ることが出来ず、且つ見たとしても北側RRS席とモニターとの距離ですと画像の色が通常通りには見えないようで、非常に見づらいものでした。そのため途中から南側に移って観戦しました。自身は招待席としていただいたチケットだったので、まだ良かったのですが、きちんと購入されたお客さんで、北側の座席が割り当てられた人たちからは、クレームが出てもおかしくないような観戦環境だったと思います。あるグループの人たちはその環境を想定していたのか、手鏡を使用してモニターを見ていました。。
その中でも印象に残った試合が3試合。ダン・ホーンバックル選手VSニック・トンプソン選手、ライアン・シュルツ選手VS横田一則選手、そして泉浩選手VSアンズ・”ノトリアス”・ナンセン選手です。
ホーンバックル選手は戦極~第九陣~での郷野選手からの勝利で勢いづいたのかもしれません。ホーンバックル選手は、戦極初登場となった第二陣のマイク・パイル選手との試合では、あっさり負けてしまいました。元々海外の強豪選手でしたがメジャー大会には出場していなかったため、その時点ではそこまで実力のある選手という印象はありませんでした。しかし、今回はニック・トンプソン選手にしっかりとKO勝ちを収めました。リーチを活かしたパンチが的確にトンプソン選手の顔面を捕えていました。ホーンバックル選手は戦績を見るとサブミッションでの一本勝ちが多い選手ですが、最近は打撃でKOする試合も目立ちます。打撃に磨きをかけて進化したのかもしれません。戦極のウェルター級タイトルを設置するとの話もありますが、もし設置されるのであれば、現時点ではホーンバックル選手が初代ウェルター級王者の最右翼となりそうです。
横田選手は今まで戦極での試合内容が退屈だという批判もあり、今ひとつ波に乗り切れないでいましたが、今回はライト級の強豪シュルツ選手から見事失神KO勝ちを収めました。戦極での横田選手の試合は手堅いものが多かったのですが、KOするという意識を感じた試合でした。ただ試合の途中で横田選手には故意にロープを掴む場面が見られました。横田選手には突発的にではなく故意にロープを掴む傾向があるように思われます。シュルツ選手が横田選手にタックルを仕掛け、テイクダウンをする際に横田選手はロープを掴みました。そこで試合は中断され、横田選手はレフリーから口頭での注意を受けた後、スタンドの状態から試合は再開されました。この再開直後にシュルツ選手は横田選手の右フックを被弾し、失神KO負けを喫してしまいました。シュルツ選手はこれで戦極での戦績は3戦3KO負けとなってしまい、シュルツ選手にとっては気の毒な結果となりました。このロープ掴みに関しては、厳格にルールで何らかしらの規定を授けた方が良いと思います。北岡選手VS廣田選手の試合でもそうでしたが、ロープを掴む→注意→スタンドからの再開ですと、ピンチから脱出する手段として利用されてしまい、ロープを掴んだ者勝ちになってしまう恐れがあります。
メインの泉選手はキックボクシング王者のナンセン選手に果敢に打撃戦を挑み、最後はナンセン選手のパンチに沈みました。泉選手は自身のフィールドである寝技に持ち込もうとはせずに、ひたすら打撃での勝負に固執しました。泉選手の顔見せ的な要素も強かった大会であったため、この結果は主催者泣かせだったかもしれませんが、泉選手の覚悟が見えた試合でした。総合格闘技という舞台において、寝技のみに頼る柔道家ではなく、打撃も寝技も出来る総合格闘家としての覚悟がそうさせたのかもしれません。泉選手の打撃ですが、そこそこスピードもあり軌道も悪くなかったと思います。打撃のセンスは悪くないのではないでしょうか。今後打撃面の飛躍を目指すのであれば、安生コーチではなく、打撃専門のコーチの元で習った方が良いかもしれません。ライトヘビー級の中ではリーチ差に苦しみそうですが、自身の距離感をつかめれば、相手の懐に入っての有効な打撃が展開できる可能性はあると思います。
*試合内容は良かったものの、ケチをつけるとすれば会場設計でしょうか。設置されている観戦モニターは北側に一つあるのみでした。北側のRRS席に座ったのですが、寝技になってしまうと全く試合を観戦することが出来ませんでした。寝技になって会場の観戦モニターを見ないと試合状況が分からなくなるのは普通のことです。ただそのモニターが真後ろにしかないと、振り向かなくてはモニターを見ることが出来ず、且つ見たとしても北側RRS席とモニターとの距離ですと画像の色が通常通りには見えないようで、非常に見づらいものでした。そのため途中から南側に移って観戦しました。自身は招待席としていただいたチケットだったので、まだ良かったのですが、きちんと購入されたお客さんで、北側の座席が割り当てられた人たちからは、クレームが出てもおかしくないような観戦環境だったと思います。あるグループの人たちはその環境を想定していたのか、手鏡を使用してモニターを見ていました。。