昨日、M-1 Challengeにて青木真也選手を相手にヒョードル選手がエキシビションマッチを行いました。

久々のヒョードル選手の来日ということに加え、ヒョードル選手のマネージャーであるワジム氏から「ヒョードルの次戦は日本になる可能性がある。」という発言が出たり、DREAMイベントプロデューサーの笹原氏からも積極的にヒョードル選手のDREAM参戦への交渉の意欲が見られるなど、ファンの間ではヒョードル選手の試合が日本で見られるという期待が高まっています。

もちろんワジム氏や笹原氏の発言にはファンを意識したリップサービス的な要素もあると思われます。しかし、ワジム氏も次戦のヒョードル選手の相手はTOPランカーになると発言していることもあり、ヒョードル選手とヘビー級の強豪選手との対戦が日本で見られるとなれば、日本の格闘技ファンとしては無視できないところではないでしょうか。


そのヒョードル選手が8つの質問に答えるインタビュー特集が、Sherdog.com にて掲載されていました。意訳したものを下記に紹介いたします。




Sherdog.com: 最近試合数が減っているようですが、もう少し試合をしたいという希望はありませんか?


ヒョードル選手:今の試合ペースには満足しています。ファイターには名声を得たり、知名度を上げるためにたくさん試合をこなさなければならないときは確かにあります。しかし、そのあとは一つの試合に対してより集中して準備しなくてはならない時期が来ます。一つの試合に対する責任も出てきます。なので、現在の試合間隔に不満はありません。

Sherdog.com: 青木真也選手とのグラップリングマッチではなく、普通に誰かと試合をしたいという想いはありませんでしたか?エキシビションマッチを受諾した背景を教えてください。


ヒョードル選手: もちろん普通の試合がしたいです。特に日本においてはなおさらです。ただ、DREAMをはじめとする数々の団体と現在交渉中なのです。まだ何も結論が出ていない状況です。今回のエキシビションマッチで、私は日本のファンの前に姿を見せたかったのです。お互いに非常に久しぶりのことです。私のスキルを日本のファンに見てもらいたかったというのもあります。

Sherdog.com: あなたはランキングに関心はありますか?あなたが最強であることを世界中の人々に知ってもらうことは大事ですか?


ヒョードル選手: 個人的には関心を持たないようにはしていますが、今のランキングを保持したいとは思っています。それは個人的にではなく、祖国ロシアのためです。私はロシアを代表して戦っています。ロシアが強い国と思われることは、私にとって非常ことです

Sherdog.com: 引退の時期が近づいていると考えることはありますか?全くそのようなことは考えませんか?


ヒョードル選手: そのようなことは考えないようにしています。私の年齢を考慮するとそろそろ考える時期なのかもしれませんが、考えないようにしています。

Sherdog.com: あなたにとって格闘技は“伝説作り”のようなものですか?それともただの生活のための手段ですか?もしくはロシア人がどれ程強いか証明する手段ですか?あなたにとって戦うこととは何かを聞きたいです。


ヒョードル選手: 総合格闘技は私の全てです。人生そのものです。私が国を代表できるものでもあり、いつもサポートしてくれているファンに喜んでもらえるものでもあります。私が最善を尽くせるものなので、私の人生全てなのです。

Sherdog.com: アンデウソン・シウバ選手という、パウンド・フォー・パウンドの呼び声の高い選手がいます。彼はUFC97でタイトルを防衛しましたが、その内容に批判が飛んでいます。その試合は観ましたか?もし観たなら何を感じましたか?


ヒョードル選手: 残念ながら、山で修行をしていたため、その試合は観ておりません。人の目の前で行われたことには、批判の眼が付きまといます。我々選手は批判の声をあまり気にしすぎてはいけません。

Sherdog.com: アンデウソン選手とそのマネージャーは最近あなたとの対戦に興味を示す発言をしています。同じパウンド・フォーパウンドの呼び声が高いあなたとして、アンデウソン選手との対戦の可能性に関してどのように思っていますか?


ヒョードル選手: 彼は二階級も軽い選手ですし、現時点でUFCに在籍している選手と試合をする可能性はありません。ただし、実際にオファーがあれば、受けることは問題ありません。

Sherdog.com: アンデウソン選手はライトヘビー級でも試合をしていくようです。ヘビー級と15パウンドしか差がない階級です。彼の契約もじきに更新されます。将来的にあなたが彼と戦うことはあると思いますか?


ヒョードル選手: (少し間をおいて) もちろんです。




ヒョードル選手の人柄が伝わってくるインタビューです。ヒョードル選手は特定の選手との対戦を熱望することはあまりないので、アンデウソン選手との対戦に関しても、そこまで興味は示してないようです。そもそも、ヒョードル選手VSアンデウソン選手は、ヒョードル選手にとってはあまりメリットがなような気もします。日本のファンや、日本で試合をすることに関しては、非常に愛着を持っているようです。