カナダのモントリオールで行われたUFC97。
一番気になっていた試合はセミメインのマウリシオ・ショーグン選手VSチャック・リデル選手でした。
ショーグン選手は元PRIDEミドル級GPの王者として期待されてUFCに参戦したものの、UFC初戦となったグリフィン選手との試合ではチョークスリーパーでの一本負け。前回のコールマン選手との試合ではUFC初勝利を挙げましたが、途中でスタミナ切れを起こすなど、PRIDEで活躍していた頃とは程遠いパフォーマンスでした。試合後にショーグン選手は、左膝前十字靭帯を手術した後ということもあり、十分な準備が出来なかったことを告白。その時、次戦ではベストのパフォーマンス、復活した姿を見せると宣言しました。
一方のリデル選手も、前回の試合で現UFCライトヘビー級王者のラシャド・エヴァンス選手と試合をし、衝撃の失神KO負けを喫しました。ご存知の通り、リデル選手はUFCの象徴的な存在であり、今尚“ジ・アイスマン”の呼び名で絶大な人気を誇る選手です。しかし、最近は引退を示唆するような報道もあり、今回のショーグン選手との試合は、UFCライトヘビー級のTOP戦線に踏み止まるためには大事な一戦でした。
試合の方は、ショーグン選手が軽やかなステップからローキックを放つなど、コンディションの良さを見せました。リデル選手も、若干お腹のたるみが目立ちましたが、細かいパンチのコンビネーションを見せるなど状態は悪くは無さそうでした。ショーグン選手がテイクダウンに成功し、足関節を狙うシーンもありましたが、リデル選手がしのぎます。お互い仕上がりの良さがうかがえる、一進一退の攻防が続きます。1Rも残り1分をきり、両者譲らぬまま2Rに突入すると思われましたが、遠い距離から飛び込んだショーグン選手の左フックがリデル選手を捕らえました。リデル選手は引っ繰り返るような形で後ろに倒れました。チャンスと見るや否や、ショーグン選手はパウンドのラッシュに行きました。ここでレフリーストップ。ショーグン選手が復活を賭けた一戦を制しました。
勝利をものにしたショーグン選手のコンディションは非常に良さそうでした。この勢いで、UFCライトヘビー級TOP戦線で更なる活躍が観れることを期待します。敗れてしまったリデル選手は、ライトヘビー級TOP戦線からの後退を余儀なくされそうです。このまま引退してしまうのでしょうか。リデル選手はミドル級王者のアンデウソン選手との対戦も一部で噂されていましたが、リデル選手の引退試合の相手が誰になるのかも気になるところです。
メインのアンデウソン・シウバ選手VSターレス・レイチ選手はアンデウソン選手が磐石の強さを見せつけ、フルマークの判定勝ちを収めたようです。アンデウソン選手はミドル級王者を防衛すると共に、UFC新記録となる9連勝を記録しました。しかし、試合内容は非常に退屈なものだったようで、観客からはブーイングも起こったようです。(カナダということもあり、途中で“GSP”コールも起こったようです。)実力は元UFCのミドル級では圧倒的ですが、このような試合が続くと、K-1におけるセーム・シュルト選手が陥ったように、ファンからの支持を得られない選手となってしまうかもしれません。
UFCでの進退が危ぶまれる長南選手は、TJ・グラント選手に2-1で僅差の判定負けを喫してしまいました。TJ・グラント選手は地元カナダ出身ということもあり、その判定には既に多くの疑問の声が飛んでいます。
デニス・カーン選手はザビエル・フォウパポッカム選手に3-0の判定勝ちを収めたようです。
*一部試合動画が下記サイトで観れます。
MMA-CORE.com
UFC97の試合結果は下記の通りです。
■UFC 97~リデンプション~
4月18日カナダ、モントリオール・ベルセンター
<第12試合 UFC世界ミドル級選手権試合 5分5R>
○アンデウソン・シウバ(ブラジル)
(5R判定 3-0)
●ターレス・レイチ(ブラジル)
<第11試合(スウィングバウト)ライト級 5分3R >
○サム・スタウト(カナダ)
(3R判定 3-0)
●マット・ワイマン(米国)
<第10試合 ライトヘビー級 5分3R>
●チャック・リデル(米国)
(1R 4分28秒 TKO)
○マウリシオ・ショーグン(ブラジル)
<第9試合 ライトヘビー級 5分3R>
●ブライアン・スタン(米国)
(1R 3分53秒 キムラアームロック)
○クリジストフ・ソジンスキー(カナダ)
<第8試合 ヘビー級 5分3R>
○チーク・カンゴ(フランス)
(2R 2分29秒 TKO)
●アントニー・ハードンク(オランダ)
<7第試合 ライトヘビー級 5分3R>
●スティーブ・キャントウェル(米国)
(3R判定 0-3)
○ルイス・カーン(ブラジル)
<第6試合 ミドル級 5分3R>
○デニス・カーン(カナダ)
(3R判定 3-0)
●ザビエル・フォウパポッカム(フランス)
<第5試合 ミドル級 5分3R>
○ネイト・クォーリー(米国)
(1R 2分27秒 TKO)
●ジェイソン・マクドナルド(カナダ)
<第4試合 ミドル級 5分3R>
○エド・ハーマン(米国)
(3R判定 3-0)
●デビッド・ロワゾー(カナダ)
<第3試合 ライト級 5分3R>
●デビッド・ビエルクヘイデン(スウェーデン)
(1R 4分57秒 リアネイキドチョーク)
○マーク・ボセック(カナダ)
<第2試合 ウェルター級 5分3R>
●長南亮(日本)
(3R判定 1-2)
○TJ・グラント(カナダ)
<第1試合 ライトヘビー級 5分3R>
●ヴィニシウス・マガリャエス(ブラジル)
(3R判定 0-3)
○エリオット・マーシャル(米国)
一番気になっていた試合はセミメインのマウリシオ・ショーグン選手VSチャック・リデル選手でした。
ショーグン選手は元PRIDEミドル級GPの王者として期待されてUFCに参戦したものの、UFC初戦となったグリフィン選手との試合ではチョークスリーパーでの一本負け。前回のコールマン選手との試合ではUFC初勝利を挙げましたが、途中でスタミナ切れを起こすなど、PRIDEで活躍していた頃とは程遠いパフォーマンスでした。試合後にショーグン選手は、左膝前十字靭帯を手術した後ということもあり、十分な準備が出来なかったことを告白。その時、次戦ではベストのパフォーマンス、復活した姿を見せると宣言しました。
一方のリデル選手も、前回の試合で現UFCライトヘビー級王者のラシャド・エヴァンス選手と試合をし、衝撃の失神KO負けを喫しました。ご存知の通り、リデル選手はUFCの象徴的な存在であり、今尚“ジ・アイスマン”の呼び名で絶大な人気を誇る選手です。しかし、最近は引退を示唆するような報道もあり、今回のショーグン選手との試合は、UFCライトヘビー級のTOP戦線に踏み止まるためには大事な一戦でした。
試合の方は、ショーグン選手が軽やかなステップからローキックを放つなど、コンディションの良さを見せました。リデル選手も、若干お腹のたるみが目立ちましたが、細かいパンチのコンビネーションを見せるなど状態は悪くは無さそうでした。ショーグン選手がテイクダウンに成功し、足関節を狙うシーンもありましたが、リデル選手がしのぎます。お互い仕上がりの良さがうかがえる、一進一退の攻防が続きます。1Rも残り1分をきり、両者譲らぬまま2Rに突入すると思われましたが、遠い距離から飛び込んだショーグン選手の左フックがリデル選手を捕らえました。リデル選手は引っ繰り返るような形で後ろに倒れました。チャンスと見るや否や、ショーグン選手はパウンドのラッシュに行きました。ここでレフリーストップ。ショーグン選手が復活を賭けた一戦を制しました。
勝利をものにしたショーグン選手のコンディションは非常に良さそうでした。この勢いで、UFCライトヘビー級TOP戦線で更なる活躍が観れることを期待します。敗れてしまったリデル選手は、ライトヘビー級TOP戦線からの後退を余儀なくされそうです。このまま引退してしまうのでしょうか。リデル選手はミドル級王者のアンデウソン選手との対戦も一部で噂されていましたが、リデル選手の引退試合の相手が誰になるのかも気になるところです。
メインのアンデウソン・シウバ選手VSターレス・レイチ選手はアンデウソン選手が磐石の強さを見せつけ、フルマークの判定勝ちを収めたようです。アンデウソン選手はミドル級王者を防衛すると共に、UFC新記録となる9連勝を記録しました。しかし、試合内容は非常に退屈なものだったようで、観客からはブーイングも起こったようです。(カナダということもあり、途中で“GSP”コールも起こったようです。)実力は元UFCのミドル級では圧倒的ですが、このような試合が続くと、K-1におけるセーム・シュルト選手が陥ったように、ファンからの支持を得られない選手となってしまうかもしれません。
UFCでの進退が危ぶまれる長南選手は、TJ・グラント選手に2-1で僅差の判定負けを喫してしまいました。TJ・グラント選手は地元カナダ出身ということもあり、その判定には既に多くの疑問の声が飛んでいます。
デニス・カーン選手はザビエル・フォウパポッカム選手に3-0の判定勝ちを収めたようです。
*一部試合動画が下記サイトで観れます。
MMA-CORE.com
UFC97の試合結果は下記の通りです。
■UFC 97~リデンプション~
4月18日カナダ、モントリオール・ベルセンター
<第12試合 UFC世界ミドル級選手権試合 5分5R>
○アンデウソン・シウバ(ブラジル)
(5R判定 3-0)
●ターレス・レイチ(ブラジル)
<第11試合(スウィングバウト)ライト級 5分3R >
○サム・スタウト(カナダ)
(3R判定 3-0)
●マット・ワイマン(米国)
<第10試合 ライトヘビー級 5分3R>
●チャック・リデル(米国)
(1R 4分28秒 TKO)
○マウリシオ・ショーグン(ブラジル)
<第9試合 ライトヘビー級 5分3R>
●ブライアン・スタン(米国)
(1R 3分53秒 キムラアームロック)
○クリジストフ・ソジンスキー(カナダ)
<第8試合 ヘビー級 5分3R>
○チーク・カンゴ(フランス)
(2R 2分29秒 TKO)
●アントニー・ハードンク(オランダ)
<7第試合 ライトヘビー級 5分3R>
●スティーブ・キャントウェル(米国)
(3R判定 0-3)
○ルイス・カーン(ブラジル)
<第6試合 ミドル級 5分3R>
○デニス・カーン(カナダ)
(3R判定 3-0)
●ザビエル・フォウパポッカム(フランス)
<第5試合 ミドル級 5分3R>
○ネイト・クォーリー(米国)
(1R 2分27秒 TKO)
●ジェイソン・マクドナルド(カナダ)
<第4試合 ミドル級 5分3R>
○エド・ハーマン(米国)
(3R判定 3-0)
●デビッド・ロワゾー(カナダ)
<第3試合 ライト級 5分3R>
●デビッド・ビエルクヘイデン(スウェーデン)
(1R 4分57秒 リアネイキドチョーク)
○マーク・ボセック(カナダ)
<第2試合 ウェルター級 5分3R>
●長南亮(日本)
(3R判定 1-2)
○TJ・グラント(カナダ)
<第1試合 ライトヘビー級 5分3R>
●ヴィニシウス・マガリャエス(ブラジル)
(3R判定 0-3)
○エリオット・マーシャル(米国)