米国・カリフォルニア州アナハイムのホンダ・センターにて、アフリクション「Day of Reckoning」が行われました。
その内の数試合の感想を簡単に、綴らせていただきます。
やはり何と言っても圧巻であったのは、メインイベントで行われたWAMMAヘビー級タイトルマッチのヒョードル選手VSアルロフスキー選手。ヒョードル選手が期待に添う強さを見せつけてくれました。昨年度末に、元PRIDE王者で同じ年のノゲイラ選手やシウバ選手があっさり負けてしまった流れや、ヒョードル選手自身もコンバットサンボで数年ぶりの黒星を喫するなど、心配していた部分もありました。しかし、ヒョードル選手にとってそのような心配は無用だったようです。アルロフスキー選手も良い試合運びをしたと思います。アルロフスキー選手のインローは効果的であったように見えましたし、パンチの攻防でもペースを握りかけていた部分もあったと思います。最後のフィニッシュシーンは、アルロフスキー選手にとって、ややアンラッキーな要素もあったと思います。コーナーに追い込んで、飛び膝を仕掛けようとしたところに、丁度ヒョードル選手の右パンチがカウンター気味に入ってしまいました。ヒョードル選手は、アルロフスキー選手の飛び膝蹴りは、読んではいなかったと思います。前蹴りでコーナーに追い詰められた状況で、平然と前に出れるヒョードル選手のメンタル面がKO劇を呼び込んだのだと思います。あの場面で何の躊躇も無く前に出れる選手はそういないと思います。以前、パット・ミレティッチ氏が"その精神力が奴の強さの源"と、ヒョードル選手に関して述べていましたが、改めてヒョードル選手のメンタルの強さを感じさせられた試合でした。
次回のアフリクションにて、ヒョードル選手との対戦が噂されているジョシュ選手。勝ちはしたものの、中々極めきれず、ややスッキリとしない試合内容でした。1RはUFC時代を彷彿とさせる、怖いジョシュ選手を久々に観れたのですが。2R以降マウント・ポジションを取るものの、グラウンドに穴があると言われていたアイブル選手を極めきることが出来ませんでした。逆の見方をすれば、アイブル選手の粘りが光ったのかもしれません。ジョシュ選手に特に危ないシーンは無かったので、そういった部分では磐石の強さを見せれたと思います。
UFCからアフリクションへと戦う場を移したソクジュ選手と、ババル選手との一戦は、1Rは若干優位にソクジュ選手が試合を進めました。しかし、2Rでソクジュ選手はババル選手に上のポジションを取られると、すっかりババル選手のペースとなってしまいました。最後は、ババル選手がアナコンダチョークにてソクジュ選手から一本勝ちを奪いました。ソクジュ選手は柔道出身でありながら、LYOTO選手に肩固めで敗れたこともあり、寝技に穴がある印象を受けます。最近のソクジュ選手の戦績を見ると、PRIDEでホジェリオ選手とアローナ選手を立て続けにKOで葬ったことが、非常に不思議に思えます。
ベウフォート選手VSリンドランド選手は、リンドランド選手が踏み込んだところに、きれいにベウフォート選手の左フックが入り、試合開始僅かで決着がつきました。リンドランド選手はベウフォート選手の追撃のパウンドを受けた際に、相当なダメージを負ったようで、中々起き上がることも出来ませんでした。ベウフォート選手のセコンドについているのはK-1のセフォー選手でしょうか?それとも他人の空似でしょうか?
ホジェリオ・ノゲイラ選手VSマティシェンコ選手は、ホジェリオ選手が見事リベンジを果たしました。前戦ではマティシェンコ選手がホジェリオ選手を押さえ込み勝利しましたが、今回は両者共にグラウンドの攻防へと移行する動きは見られませんでした。特にホジェリオ選手は前回のアフリクションでもスタンドでの攻防で勝負を決めているなど、アマチュアボクシング南米選手権で優勝した実績もあってか、スタンドでの勝負に拘っているように感じます。
*こちらのサイトでも動画が観られます。
http://www.mma-core.com/
全試合結果は下記の通りです。
<第10試合 WAMMAヘビー級選手権試合 5分5R>
[王者]○エメリヤーエンコ・ヒョードル
(1R3分14秒 TKO)
[挑戦者]●アンドレイ・アルロフスキー
※ヒョードルが王座防衛に成功
<第9試合 ヘビー級 5分3R>
○ジョシュ・バーネット
(3R3分5秒 TKO)
●ギルバート・アイブル
<第8試合 ミドル級 5分3R>
●マット・リンドランド
(1R37秒 TKO)
○ヴィトー・ベウフォート
<第7試合 ライトヘビー級 5分3R>
●ティエリー・ソクジュ
(2R2分36秒 アナコンダチョーク)
○ヘナート・ババル
<第6試合 ヘビー級 5分3R>
○ポール・ブエンテーロ
(3R4分18秒 TKO)
●キリル・シデルニコフ
<第5試合 ライト級 5分3R>
●ボビー・グリーン
(1R4分55秒 リアネイキドチョーク)
○ダン・ローゾン
<第4試合ライトヘビー級 5分3R>
○アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ(ブラジル)
(2R4分26秒 TKO)
●ウラジミール・マティシェンコ(ベラルーシ)
<第3試合 フェザー級 5分3R>
●バオ・クアーチ
(3R終了 判定)
○LC・デイビス
<第2試合 フェザー級 5分3R>
○アルバート・リオス
(3R終了 判定)
●アントニオ・デュアルテ
<第1試合 ウェルター級 5分3R>
○ブレット・クーパー
(2R4分10秒 TKO)
●パトリック・スペイト
その内の数試合の感想を簡単に、綴らせていただきます。
やはり何と言っても圧巻であったのは、メインイベントで行われたWAMMAヘビー級タイトルマッチのヒョードル選手VSアルロフスキー選手。ヒョードル選手が期待に添う強さを見せつけてくれました。昨年度末に、元PRIDE王者で同じ年のノゲイラ選手やシウバ選手があっさり負けてしまった流れや、ヒョードル選手自身もコンバットサンボで数年ぶりの黒星を喫するなど、心配していた部分もありました。しかし、ヒョードル選手にとってそのような心配は無用だったようです。アルロフスキー選手も良い試合運びをしたと思います。アルロフスキー選手のインローは効果的であったように見えましたし、パンチの攻防でもペースを握りかけていた部分もあったと思います。最後のフィニッシュシーンは、アルロフスキー選手にとって、ややアンラッキーな要素もあったと思います。コーナーに追い込んで、飛び膝を仕掛けようとしたところに、丁度ヒョードル選手の右パンチがカウンター気味に入ってしまいました。ヒョードル選手は、アルロフスキー選手の飛び膝蹴りは、読んではいなかったと思います。前蹴りでコーナーに追い詰められた状況で、平然と前に出れるヒョードル選手のメンタル面がKO劇を呼び込んだのだと思います。あの場面で何の躊躇も無く前に出れる選手はそういないと思います。以前、パット・ミレティッチ氏が"その精神力が奴の強さの源"と、ヒョードル選手に関して述べていましたが、改めてヒョードル選手のメンタルの強さを感じさせられた試合でした。
次回のアフリクションにて、ヒョードル選手との対戦が噂されているジョシュ選手。勝ちはしたものの、中々極めきれず、ややスッキリとしない試合内容でした。1RはUFC時代を彷彿とさせる、怖いジョシュ選手を久々に観れたのですが。2R以降マウント・ポジションを取るものの、グラウンドに穴があると言われていたアイブル選手を極めきることが出来ませんでした。逆の見方をすれば、アイブル選手の粘りが光ったのかもしれません。ジョシュ選手に特に危ないシーンは無かったので、そういった部分では磐石の強さを見せれたと思います。
UFCからアフリクションへと戦う場を移したソクジュ選手と、ババル選手との一戦は、1Rは若干優位にソクジュ選手が試合を進めました。しかし、2Rでソクジュ選手はババル選手に上のポジションを取られると、すっかりババル選手のペースとなってしまいました。最後は、ババル選手がアナコンダチョークにてソクジュ選手から一本勝ちを奪いました。ソクジュ選手は柔道出身でありながら、LYOTO選手に肩固めで敗れたこともあり、寝技に穴がある印象を受けます。最近のソクジュ選手の戦績を見ると、PRIDEでホジェリオ選手とアローナ選手を立て続けにKOで葬ったことが、非常に不思議に思えます。
ベウフォート選手VSリンドランド選手は、リンドランド選手が踏み込んだところに、きれいにベウフォート選手の左フックが入り、試合開始僅かで決着がつきました。リンドランド選手はベウフォート選手の追撃のパウンドを受けた際に、相当なダメージを負ったようで、中々起き上がることも出来ませんでした。ベウフォート選手のセコンドについているのはK-1のセフォー選手でしょうか?それとも他人の空似でしょうか?
ホジェリオ・ノゲイラ選手VSマティシェンコ選手は、ホジェリオ選手が見事リベンジを果たしました。前戦ではマティシェンコ選手がホジェリオ選手を押さえ込み勝利しましたが、今回は両者共にグラウンドの攻防へと移行する動きは見られませんでした。特にホジェリオ選手は前回のアフリクションでもスタンドでの攻防で勝負を決めているなど、アマチュアボクシング南米選手権で優勝した実績もあってか、スタンドでの勝負に拘っているように感じます。
*こちらのサイトでも動画が観られます。
http://www.mma-core.com/
全試合結果は下記の通りです。
<第10試合 WAMMAヘビー級選手権試合 5分5R>
[王者]○エメリヤーエンコ・ヒョードル
(1R3分14秒 TKO)
[挑戦者]●アンドレイ・アルロフスキー
※ヒョードルが王座防衛に成功
<第9試合 ヘビー級 5分3R>
○ジョシュ・バーネット
(3R3分5秒 TKO)
●ギルバート・アイブル
<第8試合 ミドル級 5分3R>
●マット・リンドランド
(1R37秒 TKO)
○ヴィトー・ベウフォート
<第7試合 ライトヘビー級 5分3R>
●ティエリー・ソクジュ
(2R2分36秒 アナコンダチョーク)
○ヘナート・ババル
<第6試合 ヘビー級 5分3R>
○ポール・ブエンテーロ
(3R4分18秒 TKO)
●キリル・シデルニコフ
<第5試合 ライト級 5分3R>
●ボビー・グリーン
(1R4分55秒 リアネイキドチョーク)
○ダン・ローゾン
<第4試合ライトヘビー級 5分3R>
○アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ(ブラジル)
(2R4分26秒 TKO)
●ウラジミール・マティシェンコ(ベラルーシ)
<第3試合 フェザー級 5分3R>
●バオ・クアーチ
(3R終了 判定)
○LC・デイビス
<第2試合 フェザー級 5分3R>
○アルバート・リオス
(3R終了 判定)
●アントニオ・デュアルテ
<第1試合 ウェルター級 5分3R>
○ブレット・クーパー
(2R4分10秒 TKO)
●パトリック・スペイト