アイルランドのダブリンにてUFC93が現地日時17日に行われました。

日本のPRIDEのリングで因縁が出来たショーグン選手とコールマン選手の再戦が行われるということで、両者のUFCでの一戦に日本の格闘技ファンの注目も集まっていました。

前回PRIDEにて行われた試合では、無差別級GPへの選抜試合という名目であったため、両者共に100Kgを超える体重での試合でした。結果はショーグン選手の腕の骨折により、コールマン選手のTKO勝ち。ショーグン選手のPRIDE初黒星が付いてしまった試合になったのと同時に、腕が折れた後のショーグン選手に対してコールマン選手が故意に追撃したとして、激怒したシュートボクセ勢とハンマーハウス勢の乱闘が印象的な試合でした。



UFC93 ではコールマン選手がライトヘビー級の92.9Kgのリミットに落としての試合でした。スタンドではパンチとローキック、そして首相撲からの膝を有効に使って、優勢に試合を進めていたショーグン選手でしたが、コールマン選手も負けじとタックルを仕掛け、テイクダウンに成功します。しかし、そのままポジションをキープできずに、ショーグン選手に立ち上がられてしまいます。1R終盤には、ショーグン選手の右フックがコールマン選手の顔面を捉え、コールマン選手がダウン気味に倒れるのですが、ここはゴングに救われました。2Rが始まると1Rで消耗してしまったのか、両者共に明らかに動きが鈍くなっていました。ややスピードの落ちたショーグン選手のパンチと、ローキックがコールマン選手に入り始めました。ショーグン選手のローキックが効いてしまっていたようにみえたコールマン選手も、果敢にタックルを仕掛けテイクダウンに成功する場面も見られました。2Rの最後にはショーグン選手がオモプラッタを仕掛け、惜しい場面もあったのですが、ここでもコールマン選手はゴングに救われました。3Rでも消耗戦が続きましたが、試合終了まであと30秒というところで、ショーグン選手のパンチのラッシュからのアッパーがヒットして、コールマン選手が崩れ落ちました。ショーグン選手がKO勝ちし、リベンジを果たす結果となりました。コールマン選手は純粋に衰えたのか、減量が影響したのか、以前よりもスタミナが切れるのが早くなってしまったような気がします。ショーグン選手に関しても、あっさりテイクダウンを奪われてしまったり、ガス欠になっている状態が見受けられました。PRIDEで活躍していた頃は、簡単にタックルに入られるようなことはなく、無尽蔵のスタミナを誇っていたのですが、今回はそれらショーグン選手の持ち味があまり見られませんでした。怪我からの復帰戦とはいえ、今後、混沌としているUFCライトヘビー級戦線で戦っていくには、やや不安を残す内容であったと思います。



PRIDE武士道で活躍していた、デニス・カーン選手も今大会でUFCデビューを飾りましたが、初勝利とは行かなかったようです。1Rはスタンドで優位に試合を進めていたものの、2Rでタックルにいったところをカウンターで首を取られてしまい、一本負けを喫してしまいました。PRIDEで活躍していた頃を思うと、残念な結果に終わってしまいました。



また、将来的には"ノゲイラを超える"と言われているトキーニョ選手はホーン選手に3-0の判定で勝利したものの、2R以降の試合内容があまり良くありませんでした。実は1Rでトキーニョ選手は拳を骨折していたことを、試合後のインタビューで明らかにしました。

メインイベントのダン・ヘンダーソン選手Vリッチ・フランクリン選手は2-1でヘンダーソン選手が勝利をモノにしました。

*下記サイトでも試合の映像が観られます。
http://www.mma-core.com/videos/Videos.aspx?tid=0