格闘技が好きな人たちにとって、無視出来ないテーマが2つあると思います。


まずは当たり前のことですが、誰が一番強いのか?ということです。これを無くして格闘技は成り立たないでしょう。


もう一つは、どの格闘技ジャンルが一番強いのか?ということです。これに関しては疑問自体がナンセンスであり、結局はジャンルで問えるものではなく、誰が強いのかということに繋がるという意見の方が多いと思います。しかし、各ジャンルにも誇りと歴史があり、選手もそのジャンルの強さを証明するという名義を、否が応でも背負っている部分はあると思います。典型的なのは、一族でグレイシー柔術というジャンルを築いてきた、グレイシー一族でしょうか。


そのような2つの問いをベースに展開されている、漫画があります。


『餓狼伝』という漫画です。


ジャンルに関しては、空手 VS プロレスという色が強いですが、ひたすら誰が?そしてどのジャンルが強いのかを追い求めている漫画です。


餓狼伝 (1) (アッパーズKC (32))/夢枕 獏

故大山倍達総帥をモデルとした、松尾象山というキャラクターや、アントニオ猪木氏をモデルとした、グレート巽というキャラクターも出てくるので、(この二人が圧倒的に強いです。)その時代に愛着のある人には特に楽しめる漫画だと思います。