キンボ・スライス選手 VS ジェームス・トンプソン選手の試合や、ジーナ・カラーナ選手の出場で注目を集めているのが、6月1日(現地日時5月31日)にアメリカ・ニュージャージー州で開催される、EliteXC。


しかし、そのすぐ明くる日の6月2日(現地日時6月1日)にWEC(WORLD EXTREME CAGEFIGHTING )がカリフォルニア州のサクラメントで開催されます。個人的には、今回に関してはEliteXCよりもWECの方が楽しみです。理由はただ一つ。メインイベントのフェザー級タイトルマッチでユライア・フェイバー選手 VS ジェンス・パルヴァー選手の試合が組まれているからです。

先日UFC84にて行われたライト級のB.J.ペン VS ショーン・シャーク選手戦のように、今後のフェザー級を占う一戦となりそうです。



                   ユライア     ジェンス


ユライア選手はWECフェザー級チャンピオンで、現在この階級(65Kg前後)では世界最強との呼び声も高く、山本KID選手との戦いを熱望していた選手でもあります。一方のジェンス・パルヴァー選手は、近年軽量級の歴史を支えてきた実績のあるファイターです。UFCでは、あの宇野薫選手を破り王者になったこともあります。


ユライア選手は、レスリングをベースとしたパワーファイトスタイルで攻める選手です。パルヴァー選手は、レスリング出身ですが、回転力のある打撃をベースに攻める選手です。テイクダウンを狙うユライア選手、スタンディングの打撃でペースを掴みたいパルヴァー選手というような試合展開が予想されます。


近年の実績で、勢いのあるユライア選手が有利かと思います。しかし、パルヴァー選手は今のようにMMA(総合格闘技界)で軽量級も注目されるようになった礎を築いた名選手。意地、そして経験を活かした巧みなファイトを期待します。先日、DREAM2にてパルヴァー選手と同年代の宇野選手も経験を活かした戦い方で、見事勢いのある石田選手に一本勝ちを収めています。パルヴァー選手も宇野選手に負けじと、まだまだ一線で戦えるところを見せて欲しいです。


今回開催されるWECには、日本からは前田吉郎選手も参戦します。挑戦者としてWECバンダム級王者のミケール・トーレス選手と対戦します。メジャー大会では苦杯を飲まされている前田選手ですが、実力のある選手なので、ここで一花咲かせて欲しいです。


しかし、このように毎週のように世界のどこかで、話題になる格闘技イベントが開催されているということに、格闘技の根強い人気を感じずにはいられません。今後の更なる発展が楽しみです。