現地日時、5月25日(日)にラスベガスで行われたUFC84の全試合が終了しました。


注目していた5試合について簡単に結果と感想を述べます。


【吉田善行選手 VS ジョン・コッペンハーバー選手】


開始早々、吉田選手が払い腰でテイクダウンに成功しました。その後、すぐにギロチンチョークが決まり吉田選手が見事一本勝ちを納めました。



【ソクジュ選手 VS 中村和裕選手】


お互い、打撃で主導権を取ろうとした試合展開でした。飛び込んでの打撃を仕掛ける中村選手に対し、ソクジュ選手はカウンター狙い。中村選手はソクジュ選手のカウンターを警戒してか、しばらく見合いの状態が続きました。しかし、1R終了間際に、ソクジュ選手の右ミドルからの右ストレートがヒットし、中村選手はダウン気味に倒れました。その後、ソクジュ選手がパウンドのラッシュ。ゴングに救われるも、中村選手のダメージは深刻だったようで、2R開始前に試合終了となりました。


アローナ選手や、ホジェリオ選手を一発で倒した打撃の破壊力は本物のようです。


試合後、ソクジュ選手はショーグン選手へ対戦を要求しました。もし実現すればPRIDEで望まれていたカードがUFCで実現することとなります。



【リョート選手 VS ティト・オーティズ選手】


タックルでテイクダウンを狙うティト選手と、そのタックルを交わし距離を取りながら戦うリョート選手。1R終了間際でリョート選手のパウンドラッシュもありましたが、前に出てテイクダウンを狙うティト選手と、距離を取って戦うリョート選手という状態が、試合を通して続きました。試合終了間際に、ティト選手が三角締めを極めかけますが逃げられてしまい、そこで試合終了。


ティト選手にこれといった有効打はなく、巧みにタックルをきり、コツコツと打撃を当てたリョート選手の判定勝ちという結果に終わりました。


リョート選手は、これでまた無敗記録を伸ばした訳ですが、プロである以上いかに観客を沸かせる試合をするかというのが、今後の課題となりそうです。



【ヴァンダレイ・シウバ選手 VS キース・ジャーディーン選手】


開始早々両者が打ち合います。シウバ選手の右フックがヒットし、キース選手がダウン。その後も、シウバ選手はパンチでたたみ掛け、キース選手が立ち上がったところで、更に左フックがヒット。そこからパウンドのラッシュに入り、レフリーストップ。シウバ選手が秒殺勝利という結果でした。試合終了時のシウバ選手は落ち着いた様子でした。この試合で負けてしまうと、契約が打ち切られるという話もあったのですが、この試合の勝利によって、

チャック・リデル選手へのリベンジ・マッチも見えてきました。



【B.J.ペン選手 VS ショーン・シャーク選手】


予想に反してシャーク選手はタックルを仕掛ける素振りは見せず、試合を通して打撃の攻防が続きます。手数が多いのはシャーク選手でしたが、うまく打撃を当てていたのはB.J.選手でした。3R終了間際に、B.J.選手のパンチに対してシャーク選手がタックルにいったところ、カウンターの膝が入りシャーク選手がダウン。そのままB.J.選手はパウンドのラッシュに移行してレフリーストップ。見事B.J.選手が勝利を収めました。


B.J.選手の巧さが目立った試合でした。


結果、B.J.選手の余裕を見せての勝利となり、やはりB.J.ペン選手は強いという印象を残す試合でした。