先日行われた戦極~第二陣~。メディアからも、格闘技ファンからも一番の注目を浴びていた選手はホジャー・グレイシー選手だったと思います。
総合格闘技の歴史の礎を築きながらも、やや時代の波に取り残された感のあったグレイシー一族。
そのグレイシー一族の新世代が日本初登場ということで、皆の関心は新世代のグレイシーはどの程度強いのかということに集まっていました。
結果はホジャー・グレイシー選手の圧勝でしたが、「近藤選手とは体格差もあるので、あの試合内容では強さは分からない。」との感想が大多数を占めたと思います。
そのように言われるほど、何も出来ずに負けてしまった近藤選手。その近藤選手が試合後に興味深いコメントを残しています。
「柔らかかった。包み込まれるような、癒されるような感じでした。」
あまりこのようなコメントは聞いたことがありません。おそらく、近藤選手は攻撃を受けているというよりも、何をされているのか分からなかったのだと思います。体格差があったにせよ、対戦相手にこのように感じさせるというのは、ホジャー選手の寝技が他の選手の寝技とは別次元のものということかもしれません。
現在、ホジャー選手に対しての、ファンの関心は、“体格差の無い相手で強さを見たい”ということに向いていると思います。
昨日の試合終了後のコメントで、ケビン・ランデルマン選手が「いつか戦えたらいいと思っている。」とのコメントを残しています。
ホジャー選手と同階級の選手層がまだ少なく、主催者側がすぐに吉田秀彦選手との対戦カードを組むとは思えないので、次は階級も近い、ケビン・ランデルマン選手とのカードが組まれるかもしれません。
相性を考えると、ケビン・ランデルマン選手はホジャー選手と相性が悪そうなので、また近藤選手と同様、ホジャー選手の咬ませ犬的扱いになってしまうと思いますが。
ホジャー選手の実力を測る相手としては、シュートボクセアカデミーがブラジリアントップチームの寝技も打撃もそこそこ出来る、同階級の実力派選手が良いと思います。