戦極~第二陣~が終了しました。
簡単に各試合の結果と感想です。
第一試合
~北岡 悟選手 VS イアン・シャファー選手~
北岡選手がいかに寝技に持ち込めるか、シャファー選手がいかにスタンドの打撃戦に持ち込めるかの試合でした。試合はあっさりと北岡選手が寝技に持ち込むことに成功し、ギロチンチョークで一本勝ち。
北岡選手は、あの青木真也選手の元チームメイト。そして彼もその青木選手と同様、PRIDEの消滅により、2007年は試練の年でした。そして、DREAMと同じように新しく出来た、戦極のデビュー戦で一本勝ち。青木選手と同じく2008年、良いスタートをきれました。
第二試合
~マイク・パイル選手 VS ダン・ホーンバックル選手~
共にアグレッシブな選手でしたが、1R途中から若干スキルの差が出てきたと思います。ホーンバックル選手の手数は多いものの、相手の打撃を見切り、的確に打撃を当てていたのはパイル選手でした。最後はホーンバックル選手が倒しにきたところで、三角締めにてパイル選手の一本勝ち。
パイル選手は中々スキルのある強い選手で今後に期待したいです。ホーンバックル選手も、弱い選手ではないと思うので、他選手と絡みも観てみたい選手です。
第三試合
~光岡 映二選手 VS イ・グァンヒ選手~
第一試合のカードと同様、寝技に引き込みたい光岡選手と、打撃で勝負したいグァンヒ選手。しばらく、光岡選手の様子見が続きましたが、テイクダウンを奪うと光岡選手は難なくチョークスリーパーで一本を取ることに成功。
第四試合
~佐々木 有生選手 VS ジョルジ・サンチアゴ選手~
打撃の攻防から、寝技で決めようとする佐々木選手。1R、2Rで寝技で惜しい場面がありましたが、ラウンド終了のゴングで極めきれず。ただし、1R、2Rの攻防で寝技に持ち込めればいけると佐々木選手は感じていた印象でした。3R終了間際、佐々木選手が寝技に持ち込み、最後の一本勝ちのチャンスと果敢に攻めましたが。しかし、ここでまさかのサンチアゴ選手の下からの腕十字。サンチアゴ選手が逆転の一本勝ちを納めました。
佐々木選手は、サンチアゴ選手の寝技に警戒心が無く、最後の最後で油断して一本負けしてしまった印象です。
第五試合
~中尾“KISS”芳広選手 VS BIG・ジム・ヨーク選手~
中尾選手は、勝てる試合と確信していたのか、1Rは様子見というより、相手を遊んでいたような内容でした。1R終了時、観客から若干のブーイングがありました。しかし、2R開始直後、すぐにタックルにいき、ヨーク選手がタックルから逃げたところをパンチで追撃。KO勝ちを収めました。
試合終了後に、6月8日の戦極~第三陣~での藤田和之選手への対戦アピール。
第六試合
~川村 亮選手 VS ケビン・ランデルマン選手~
開始早々、ランデルマン選手が積極的に仕掛けますが、中々決定的な場面は生まれず徐々にスタミナ切れに。その後、川村選手もスタンディングからのアームロックを仕掛けたり、打撃で果敢に攻めますが、中々決定的な場面はつくれず。そのまま試合終了。観客からの印象としては、積極的に攻めた川村選手の判定勝ちかと思われましたが、結果3-0でランデルマン選手の判定勝ち。会場から疑問の声も漏れましたが、ランデルマンのポジショニングを評価したようです。
試合終了後、両者共に再戦を約束していました。
第七試合
~近藤 有紀選手 VS ホジャー・グレイシー選手~
開始早々、ホジャーがあっさりテイクダウンに成功。その後、簡単にマウントを奪われ、バックからチョークスリーパーで一本勝ち。結果よりも、内容としてファンが一番恐れていたこととなってしまいました。近藤選手が打撃で見せ場を作ることもなく、一本負けしてしまいました。
第八試合
~ジョシュ・バーネット選手 VS ジェフ・モンソン選手~
お互い友人同士ということで、やり難さが伝わってくる試合でした。ジョシュ選手も攻めますが、元柔術チャンピオンのモンソン選手は守りが堅いため、1R~3Rを通じて堅い試合でした。3R終了間際に、ジョシュ選手がなんとかジョシュ選手が足間接を狙い意地を見せますが、極まらず試合終了。結果は、3-0でジョシュ選手の判定勝ちでした。
元々懸念されていましたが、やはりマッチメークとして、疑問が残る試合でした。
全試合を通じての印象は、DEAMのような派手さはないものの、試合内容は充実していた試合も多く、着実にクオリティの高い格闘技イベントへ成長していく可能性を持っているイベントだと感じました。
戦極の今後の更なる飛躍を期待しています。