Sherdogのニュース情報で、アメリカの総合格闘技団体IFLが六角形リングの採用を検討しているとの記事がありました。理由は色々と記載してありましたが、総合格闘技は四角いリングでよりも六角形のリングでの方が、観客にとって観戦しやすいという理由の記載がありました。これは格闘技ファンの視点を考慮してのアイデアなので、良い姿勢だと思います。
アメリカで総合格闘技は基本的に金網で行われるのが主流です。アメリカで四角いリングで行われるボクシングやプロレスというのは、あくまでマス、大衆向けの催しの象徴です。UFC等のアメリカのMMAイベントで金網が使用されるのは、ボクシングやプロレスを大衆向けのスポーツ格闘技と捉え、MMAを差別化して発展させようとすることの表れなのかもしれません。日本よりも大衆向けに定着しているボクシング、プロレスとは、四角いリングをはじめ、あらゆる面でそれらと別物としてMMAを確立していくことが、アメリカでのMMAの浸透に繋がるのかもしれません。
日本では、プロレス無しでは現在のような総合格闘技の発展は無かったと思います。日本での総合格闘技を走りの時点から観ている人の中には、プロレスファンの方も多いのではないでしょうか?なので、プロレスと総合格闘技を切り離すことは日本での総合格闘技の発展を考えるとありえないことです。四角いリングは、プロレスの聖域のような舞台でもあります。リングで試合をすることが、プロレスラーのアイデンテティーでもあります。
上記、主観的な意見も入ってしまっていると思いますが、日本の総合格闘技の歴史においてプロレスとの関係は切っても切り離せない関係にあるため、日本の総合格闘技団体がアメリカのように六角形のリングや金網を使用することは今後も無いと思います。