義母は、30年前にはしょっちゅう行き来していたMさんが、このような態度を取ったことに深く傷つき、息も絶え絶えになるほど激昂したのです。こんなにも怒り狂った義母を見るのは、生まれて初めてでした。
しかし、わたしの視点から見ると、こういった状況は決して珍しいものではなく、人間関係の複雑さを反映しているように思えてくるのです。長年の付き合いがあっても、時間の経過とともに人々の態度や考え方が変化することは往々にしてあることです。
Mさんの過去の職業がお役所仕事だったことを考慮すると、電子データよりも紙の書類に信頼を置く傾向があるのは十分に理解できます。これは単に慣れの問題だけでなく、長年培われた仕事上の習慣や経験に基づいた判断でもあるでしょう。たとえ親しい間柄の姉の言葉であっても、重要な取引や金銭に関わる事柄については、より確実で公式な方法を選択したいと考えるのは自然なことです。特に40万円近くという決して小さくない金額を支払う場合、慎重になるのは当然のことと言えるでしょう。
さらに、わたし自身の経験を振り返ってみても、人間関係の脆さを痛感します。長年親密な関係を築いていたはずの妹に裏切られ、父を失うという辛い経験があるからです。
この出来事は、血縁関係があっても必ずしも信頼関係が保証されるわけではないという厳しい現実を突きつけました。
「親は他人の始まり」という諺がありますが、それはきょうだいにも当てはまります。むしろ、きょうだいの間では利害関係が絡むことも多く、より複雑な関係性になりがちです。このような経験や観察を通じて、人間関係における信頼の脆さや、慎重さの必要性を学ぶことができます。これらは決して悲観的な見方ではなく、現実を直視して生きる上での知恵だと思います。
