なぜ僕はサッカーの仕事に関わっているのか | 欧州サッカークラブとの仕事を語るブログ

なぜ僕はサッカーの仕事に関わっているのか


このブログは、私が執筆しているスポーツナビのセレクトブログ

浜田満のサッカーエージェント現場主義 というブログの兄弟ブ

ログです。



スポナビブログの方は、日常のサッカー関係の仕事などを書い

ているのですが、サッカー業界で仕事を始めて3年半。これま

でわき目もふらず仕事に没頭してきたのだけれども、ここまで

歩んできた道のりをもう少し掘り下げ、丁寧に自分の人生を回

顧し、今後の自分の人生にいかせればいいなと思います。



そして、そしてサッカー関係の仕事につきたい人や、サッカーに

関わりたい人、その他単に自分の人生の岐路に立たされている

人たちに少しでも「へえ~、そういう人生もあるんやね」ということ

を知ってもらえればとも思います。



そういった理由からアメブロでもブログを立ち上げました。



内容的には、スポナビブログとかぶる部分もあると思うし、全くか

ぶらない部分も多いと思います。スポナビブログの方は、現在

の話が多いので名前を出せないことも多いですが、こちらでは、

かなり細かくかけるかなと思います。



それでは。スタートは、スポナビブログと同じ内容ですが、僕の原

点なのでこちらにも掲載します。



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スペイン出張から帰ってきました。


今回の出張中、なぜ自分は今ここにいて、こういう仕事をしていて、

そして、どこに向かっているのかということが明確になった非常に

有意義な出張でした。


今回、FCバルセロナサッカースクールを訪問しました。
そこでは、6歳~10歳ぐらいの子供たちが週2回練習をしています。


年間数名は、このサッカースクールからバルセロナの下部組織へ

巣立っていきます。今回の視察では、単にどういった形で練習をし

ているのかなどを確認をするためにいったのです。


ところが、練習している子供達を見ながら、子供達が本当にうらやま

しくてうらやましくてしょうがなかったのです。


何がうらやましかったのかというと、FCバルセロナのサッカースクール

でサッカーをすることができるという子供達の環境ではなく、その子た

ちは、自分さえがんばればプロサッカー選手になれる可能性があると

いうことにです。


確かに僕も小学校4年、つまり10歳のときから大学1年までサッカーを

していましたし、それなりのチームでのプレーしていました。でも、何か

を目指していたわけではなく、ただ漠然と一生懸命プレーしていただけ

なのです。


今、自分の人生を進めていく過程の中で、常に目標を置き、その目標

から逆算をして日々の生活をしています。しかし、当時は、どうすれば

プロになれるのかとか、自分に何が足りないかとかは考えず、そういう

ものはある日突然うまいやつが誰かに呼ばれて連れていかれるものだ

と思っていました。つまり全く主体的ではなかったのです。


その選手の時代に、自分が無知で努力をしなかったことによる自分へ

の後悔。その大きな後悔がもの凄く、今の自分の仕事の活力になってい

ます。しかし、何をどれだけがんばっても、たぶんサッカー関連のことに

関しては、これだけやったのだからと満足することはないでしょう。
(いい意味でです。)

会社を立ち上げて2年半。まわりからはよく働くね~とか、仕事命でしょう

とか言われることがしょっちゅうありますが、自分では働いている感覚は

全くないのです。その理由が、過去の後悔から成り立っている自分の仕

事であり、自分という人間形成に誰よりも影響を与えてくれたサッカーへ

の恩返しなんだと思います。


僕は、サッカーに興味を持ったことが理由でメキシコワールドカップ

を見て、メキシコワールドカップを見たおかげで海外、そしてスペイ

ン語圏に興味を持ち、スペイン語圏に興味を持ったことで、スペイン

へ留学し、スペインへ留学したおかげで、スペインサッカーに出会

い、スペイン語が話せるようになり、スペイン語が話せるようになった

おかげでFCバルセロナと仕事ができるようになりました。FCバルセ

ロナと仕事ができるようになったおかげで、会社が倒産しても独立

することができ、今置かれている状況があるのです。


個人的には、たぶん世の中でプロを目指したことのあるサッカー経験者

ほとんどみんなが同じような悔しさを心の中に閉じ込めながら生活して

いるのではないかと思います。


もしそういう方がいらっしゃってサッカー業界にかかわりたいと考えている

人がいましたら、ボランティアでも何でもどんどんサッカーに関わってい

かれるのがよいのではないかと思います。きっと心の底に押し込めてい

た過去の悔しさを思い出すと思います。でも、きっとそれが今後の人生

の活力につながると思います。


また、もしサッカーで今でもまだプロになれる年齢の人だったら、まだ

チャンスはあります。今、この瞬間サッカーができて、プロを目指せる

幸せを感じながら挑戦してください。


最後にバルセロナで僕が見つけたスペイン語のフレーズを紹介します。

Nada termina hasta que tu sientes que termina.

(あなたが終わったと思うまでは、何一つ終わることはない。)