Microsoft、モデリングツール『Oslo』を開発者向けに近々披露
Microsoft の開発者向けイベント『Professional Developer Conference』(PDC) が27日に開幕する。同社はこのイベントで、『Windows 7』のほかに、約1年間にわたって取り組み続けてきたモデルベースの開発支援ツール『Oslo』も披露する予定だ。
Oslo は、Microsoft の Connected Systems Division コーポレート バイスプレジデント Robert Wahbe 氏が、2007年10月に初めて発表していたものだ。今回の PDC に参加する開発者たちは、Oslo 初の CTP 版 (ベータ段階のソフトウェアに対する Microsoft 流の呼び方) を手に入れることになる。
Microsoft の開発ツールを担当する部署は、この CTP 版提供という手法を好んで用いる。通常のプロセスでは、CTP 版を月に1回ほどの頻度で定期的に更新し、フィードバックを定常的に収集する。こうした手法を経て出来上がったのが、『Visual Studio 2008』や『SQL Server 2008』といった強固なソフトウェアだ。
Microsoft の Connected Systems Division 製品管理担当ディレクタ Steve Martin 氏は、Blog 投稿の中で次のように述べている。「(Oslo の目標は) モデルを用いてアプリケーションの構築を容易にし、さらに閉鎖的なアプリケーション開発プロセスの風通しを良くすることだ。これは、ユーザー仕様の作成者であれ、コード開発者であれ、そしてプロジェクトを仕切る立場の人間であれ、アプリケーションがどうあるべきかを示すモデルを共有することを意味する」
そのために、Oslo は3つの重要な技術を備えている。その3つとは、テキスト形式のドメイン固有言語 (DSL) やデータモデルを作成して利用するのに役立つ言語『M』(開発コード名) と、ツールおよびプラットフォーム両方のリレーショナルなリポジトリ、そしてモデルを多様かつ視覚的な様式で定義したり利用するための支援ツール『Quadrant』(開発コード名) だ。
モデリングは、ホワイトボードに構造を描いて説明したり、『Visio』のような視覚化ツールを使うことなく、アプリケーションの視覚的な設計やレイアウトを行なう際に用いる手法だ。モデリングという開発形態は人気があるため、IBM は21億ドルもの大金を投じて Rational Software を買収した上、Rational 製品に多大な投資を続けている。
開発期間中、Oslo は Microsoft の人気開発ツールキット『Visual Studio』のアドオンの1つとして提供される。ただし、今後単体製品として独立する可能性もある。
出典:インターネットコム