川は途中に岩や石がなければ、

海まで一直線に流れて行く。

しかし途中に岩があったり

障害物があって流れが変わる。

岩の周囲にゆるく流れる

場所が自然につくられる。

そしてそこに命を産む

魚が棲むようになる。

 命が産まれ物語も生まれるのである。

困難や路を阻むものがなければ、

恥をかくことも、

苦しむこともない。

それはそれなりにいいかもしれない。

でも、そこには決して「いのち」は

うまれはしない。

なるほど、人生は思うようには流れていかない。

現れる岩や石が流れを邪魔し、

人生の流れを思いもよらぬ

方向へもっていってしまう。

しかし、つまずきの岩の陰に

ちいさな「いのち」をうみだす

事件がうまれるのである。

「その怒りはただつかのまで、その恵みはいのちのかぎり長いからである。

夜はよもすがら泣きかなしんでも、朝と共に喜びが来る。」詩篇30:5