日本では、多くを語らずに黙っていることを現す諺として
「沈黙は美徳」や「沈黙は雄弁なり」「言わぬが花」「言わぬは言うに勝る」等様々な言葉があります。
一方で哲学者のフランシスコ・ベーコンは
「沈黙は愚者達の美徳である」と語っています。
これは知識のないものが、知識がないのをバレない様に沈黙しておけばいいというのは愚かな考え方であり、
知識がないのであれば誤魔化そうとするのではなく、学ぶべきだというのがフランシスコ・ベーコンの考え方です。
今の日本の「政治は分からないし、どうせ変わらないだろうから投票いかない」と通じるところがありますね。
どちらが正しい、正しくないではなく
どちらの考え方も納得すべきところはあります。
特に日本という国では黙っている人は愚者というよりも文化的に
空気を読んだり
相手を尊重したり
自己主張しなかったり
「自らが語らなくてものいずれ分かること」と言った考え方のある国民性なので、フランシスコ・ベーコンの考えが全て当てはまるわけではないと思います。
ただ、私自身の実感として
今の時代、昔のように、みんなが「察すること」や「相手を尊重して」ではなく、「発言」ということ自体ができなくなってきたように思うのです。
昔は当たり前のようにしていた会話の中での
「全ては語らなくても相手の言いたいことを理解する」という文化がなくなってきています。
言わないと分からない
言われたことしかできない
そんな人が増えたなと感じます。
セッションをさせていただいていても
言葉の後ろに隠れている相手の背景を察したり、
相手の気持ちを汲み取るということが苦手な人が年々増えていて
それによるコミュニケーションエラーや
自分の中の限られた価値観での判断によるトラブルに発展しているように思うのです。
それは、核家族化が進み、携帯やパソコン、ゲーム、AIとの時間が増え
人間関係が希薄になり、生身の人間とコミュニケーションをとる機会が減ってきたというのも原因の1つ。
相手が人間でなければ、
相手が何を考えないるかを考える必要はなく
自分が不快になることも
相手を不快にさせることもありません。
コミュニケーションが得意不得意関係なく
まるで昔は20件くらいは知り合いの電話番号を覚えれていたのに今覚えれないように🤣
相手を意識せずに過ごすことで、確実なその能力は閉ざされていきます。
かといって人と全く接触しない時代になるにはまだ先のこと。
そうなれば当然コミュニケーションエラーは起きやすくなるし、ましてや「察する」ということはどんどん厳しい状態となっていくでしょう。
それを考えた時に今の時代は「沈黙は美徳」ではなくなってきたと思うのです。
私自身、過去上司に呼び出され
「香月さん、僕の悪口を言ってるらしいですね」と言われ驚いたことがありました。
振り返ってみると、私が上司の悪口を言ったわけではなく、先輩が上司の悪口を言っていた時に、「香月さんもそう思うでしょ。」と同意を求められたことがありました。
高圧的な先輩だったということもあり、
「えぇ、まぁ…」と言ったことがあるので
その時のことを言われているようです。
どうやら先輩が上司に改善してほしいことを私が陰で文句を言ってるという形で伝えたようです。
突然のことでびっくりしたものの、当時、コーチングを学んでいた私は
「えぇまぁ」と、相槌を実際に打ってしまったのは私なので、この状況を自分が招いたと考えると
仮にそれは私が言ったことでなかったとしても、無関係ではないという思いと
今後の私と先輩の行動を見ていれば、いずれ本当のことをわかってもらえるに違いないと思い
「不快に感じさせてしまい申し訳ありませんでした」と、すぐに上司に謝りました。
ところが事情を説明せず謝ったことで、上司の中で「やっぱり陰口を言ってるやつなんだ」と認定されてしまい
その後、私の行動に全て色眼鏡がかかり、風当たりが強くなっていったのです。
やることなすこと怒られることが増えストレスを抱える日々。
ストレスが溜まりに溜まっていたある日、私は上司との話の中で
とある改善案をお願いしたのですが
上司からは「あなたはいつだって、自分のことばかりだ」「この前だってそうだ」と
先輩からの濡れ切りの件を持ち出されたのです。
ここはさすがに言ったほうがいいと判断し、
「それは私が言ったことではありません。
それは先輩がご自身の意見としと言われ、同意を求められたので、私がつい曖昧な返事をしたことで、
同意見と言う形で、先輩がご報告されたのだと思います」
と、伝えた。
すると上司からは
「そうやって人のせいにするんだな」
「その他の事だって聞いてるぞ」
「大体ほんとに悪いと思っていないのであれば、なぜあの時申し訳ないと謝ったんだ」
と、早口にまくし立てられました。
「〇〇部長もご存知のように、コーチングでは起こった事は、全て自分が源泉といいますよね。
(上司もコーチングを学んでいた)
「この状況を自分が作ったとするならば」と考えた時
私がその曖昧な返事をしたことで今の状況を招き、
結果として部長に不快な思いをさせていると言う現実を見て
事実はどうであれ、部長に不快な思いをさせたことに対して私は謝りました。」
とお伝えしましたが
「それはおかしい。もし違うのであれば、それは謝るべきではない」
と、更に怒られることになりました。
当時は「あなただってコーチングを学んでいるのに、どうしてその考え方が受け取れないんだ!」と、とても腹立だしく悲しくなりましたが
その経験から今の私は
言うべきところでは、やはり言わないといけないし
自分の身は、自分で守らなければ、誤解も生まれるし、
何も言わないことを良いことに言われたい放題言われて
利用される状況を自らが作ったということをこの出来事から学びました。
私のように普段から自分の意見をはっきり言わない人は
「沈黙は美徳」ではないと言うことをしっかりと認識しておかなければなりません。
かといって全てが全て言えばいいと言うものでもありませんが😂
(今は逆になんでも言えばいいと言う人も増えましたね💦)
互いに自己主張ばかりすればそこには争いしか起きません。
自己主張すべきところはきちんと相手に伝えて
黙っておくところは黙っておく。
このバランスが今の日本ではとても大切になってくるのです。
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しっかりと改善すべきところは改善し次のステージへ進んでいきましょう。
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