籠神社&眞名井神社の宮司さん就任のお祝いのご挨拶から
ココロに響いたお言葉のご紹介シリーズ③
宮司さんがまだ就任される前の時、
前宮司さんとの会話の一説をご紹介くださいました。
「どんなに上手に批判できても
立派ではないんだ。」
とても深い一言と思いました。
そして、
「多様性はあってもいいけど、
社会性は必要だ。」
と前宮司が語ったと続けてお話をくださいました。
端的でとても重要な一言。
とかく多様性が大切と考える人が陥りやすい部分を
一言で分かりやすくまとめられていてスゴイと思いました
◆◇◆◇◆◇
前宮司の言葉を私の解釈で解説させていただくと、
「どんなに上手に批判できても
立派ではない。」
とは
人は自分以外のできていない人や状況に目が行きがちです。
また、様々な状況や背景があることが見えないまま、
自分の価値観や正義を相手に押し付けたり、
正当化したくなったりします。
「どんなに上手に批判できても立派ではない。」とは
あくまでも、その意見は自分の判断基準での批判(正論)であって
どんなに理路整然と相手を批判し言い負かしたことができたとしても
その行為は立派ではないということ。
そして
「多様性はあってもいいけど、
社会性は必要。」
とは、
同じ話を聞いたり、状況にいたとしても人は様々な感じ方をします。
それが多様性。
どの感じ方が正しい・・・ではなく
その人の考え方や感じ方を否定せず大切にすることは本当に重要。
だけど、だからと言って
その本人が 「人にはいろんな考え方があるんだから
多様性を認めろ!」と社会性のないこと(今の日本の一般的観念に当てはまらない事)を認めろと主張するのは違うということです。
例えばAさんが後から食べようと置いてあったロールケーキがあったとします。
Bさんは目の前にある物はその場で食べきるのが当たり前と思っていたら、
目の前に置いてあるケーキは「あえて残してある」とは思わず、
「もうお腹がいっぱいで食べないのだ」と理解することでしょう。
すると「残している物を代わりに食べる」という行動をとることは
Bさんにとって悪いという認識はありません。
どちらかといえば
「捨てる物を食べてあげた」位の認識かもしれません。
ところがAさんからすれば
「あえて残しておいていたのにいつの間にか食べられた=Bさんに盗られた!」と思います。
Bさんからすれば
「いらないから置いてあるのであって、
食べれなくなったら勿体無いから食べてあげた」という気持ちなので「盗られた」といわれると
「私を泥棒扱いするなんてなんて失礼な人だ!」と思うでしょう。
目の前にあるものを
何度かに分けて食べる方が良い
一度に食べる方が良い
どちらの考え方が正しい、正しくない ではありません。
どちらでも それぞれが好きにすればいいのです。
これが多様性。
でも、どんな想いや考え方がそこにあったとしても
Aさんに黙ってAさんのものをBさんが食べてしまうという行動は、
一般的に見ればやっぱりよくないこと。
(これが社会性ね)
「盗られた」と言われたことに腹をたてるのではなく
「そんなつもりはなかったけど、あなたからすればそうだよね」と素直に認め、謝る事が大切です。
そしてAさんは
Bさんに「盗った」と言ったことに対して謝ることが
良いコミュニケーションと言えるでしょう。
どちらかが「先に折れてきたから許す」ではなく
あくまでもお互いの価値観を認め、自らが歩み寄ることが大切です。
そして、ここからがさらに大切なこと!
今回の件で、BさんはAさんが置いてあるものに関しては
「要らないのではなく、
後から食べるかもしれない」と
ちゃんと記憶しておくことです。
Bさんにとっては目の前に食べ物が残されっぱなしというその状況は
自分の価値観とは違って、気になって心地悪いかもしれないけど
Aさんにとっては それが楽しみの状況かもしれない。
もしそのまま食べるのを忘れて、例え食べれなくなったとしても、
それはAさんの問題であってBさんの問題ではありません。
BさんはAさんの行動パターンを認めたり、
自分と他人の思考を分けることで、
自分の価値観を押し付けることを手放します。
自分の価値観を一旦横に置く行動を
「自分の価値観の方が正しくないから相手に合わせた」と考えるから、
相手の価値観に歩み寄りたくなくなるのです。
どっちが正しいではなく、
相手の価値観を受け取るコミュニケーションを取る。
ただそれだけです。
人には様々な考え方が存在するのだから、
どんなに理路整然と自分の観点を正当化でき、周りを批判できたとしても、それは立派ではない。
そしてその「価値観の多様性」に胡坐をかいて
自分の利益だけを求めたり
社会性に反することをしていないかという事を
客観的に見れる視点が大切である。
元伊勢の前宮司の言葉を
私の解釈でシェアさせていただきました
※これは例えであって我が家の会話ではありませんww※



