どうもこんばんは。
少し前から、バンドメンバーの影響で電子書籍をちょいちょい買うようになりました。
その中でも最近読んだ、心揺さぶられる作品を紹介します。
バジーノイズ、という漫画です。
主人公は清澄という20歳を過ぎたくらいの青年(正確な年齢忘れましたごめんなさい)。
普通のバンドものの漫画の王道は、この青年がメジャー目指して奮闘!みたいなところだと思いますが、この漫画(というかこの青年)のパターンはその真逆でした。
音楽は好きだけれども、作って演奏するのは1人でいい。そんな考えの持ち主です。
なんでそんなに1人に拘るんだろう?と思いましたが、この漫画は切ないくらいに今の音楽シーンをリアルに描いてて、それが清澄の思想にモロに現れてるんだろうと思います。
バンドが星の数ほどいるのは昔から変わらずだとは思いますが、今はそれを広める手段も山ほどあります。しかもそれが1人でも、お金をかけなくてもできる。
必要最低限の機材さえ揃えれば、それを駆使して曲を世に広めることが誰にでもできる時代。だから、1人でもいい。
そんな考えの清澄ですが、彼の作る曲が同じマンションに住む潮(うしお)という女の子に聴かれることから、物語が始まります。
もう一度言いますが、バジーノイズの中には、今の音楽シーンの現状や、バンドマン視点から見たレーベル、レーベル視点から見たバンドマンの姿などが、とにかくリアルに描かれてます。
なので、会社員やりながらもバンドマンをしている自分には、良い意味でも悪い意味でもグサッとくるシーンやセリフが沢山ありました。
1番共感したのは、清澄の学生時代の先輩の陸というベーシストの言葉。
清澄(たち)の音楽がSNSでバズったことで喜ぶ潮に対して彼が言った一言。
「SNSで親指一つでいいねされんのと、2000円払ってライブ観に来てくれるのは違う。」
当たり前だろ!と思うかもしれませんが、バンドマンならこの言葉、グサッと刺さると思います。
もちろんいいね一つくれるだけでもめちゃくちゃ嬉しいですし、それも立派な応援の形の一つだと思います。だからこそ、その二つが「違う」っていうのは悔しいけど紛れもない事実だと思います。
極力ネタバレしないように書きましたので、気になった方は是非読んでみて下さい。
ここからは、自分のバンドについてです。
この作品を読んでる最中から、「じゃあ自分はどうだろう?」と何回も考えました。自分がバンドをやる意味は?
今のところの結論としては、バンドを通してなら自分の曲を最大限に広げられるから、です。
自分はバンドでは作曲メインで、たまに作詞もしますが、いかんせんこの通りの文章力のなさなので、作詞の際は英語でいつも書いてます。自分的には、まだ英語の方が思ったことを素直に書きやすいです。
作詞作曲できるなら1人でできるじゃんって思われるかもしれませんが、逆に言ったらそれしか出来ません。
自分はギターの技術もまだまだ未熟だし、歌に関してはたまに自分が嫌になるくらい素直に歌えない時すらあります。
1人でやってたら、きっとその気持ちを抱えっぱなしで引きずることもあると思いますが、自分には、その歌
に自然に馴染むベースを弾いてくれるやつと、その後ろで楽しそうにドラムを叩いてくれるやつがいます。しかも、そいつらと作曲すると、自分の曲がより良くなるのを感じます。
これが、とっても楽しいんです。
結局のところ、求めているのはその楽しさなのかなとも思ったり。
その楽しさの中で出来た曲を、たくさんの人に気に入ってもらえるように、引き続き頑張っていきます。
普段友達にすらこんなこと言ったことなかったからか、長文になってしまいました。
ではまた!
