わたしがまだ小学校中学年に上がったぐらいの事だっただろうか?
近所の幼い姉妹を連れて良く、家のすぐそばの公園で遊んでいた。
その姉妹はまだ幼稚園児。
いつものごとく3人で公園へ向かう。
公園が目に入るところで、
いきなり男性に声をかけられた。
道を教えて欲しいと言ってきた。
なんですか?
あの、こっちに来て。1人で。
ここでわたしの思考回路がどうなっていたのか、記憶が無い。怖かった。
とりあえず姉妹を守らないとと思いながらも、姉妹に何も心配をかけたく無いと言う感情で恐らくこんな事になったのだろうと。
今更ながら、推測をする事しか分からない。
本当に馬鹿な子だった。
ちょっと待ってて。
と姉妹に言って、男に付いて行く。
男は何かを話しながら、公園の中に入って行き、たどり着いたのは、公衆トイレだった。
入れ。この時の恐怖は覚えてる。
そしてトイレに入って、
男は言う。
脱げ。
怖くてズボンを脱いだ。
その状態で、今度は
口を舐めろ。と言ってきた。
その時の男の唇がやけに荒れていて、ニキビのある顔が今でも記憶に残っていた。
その時とっさに、わたしの口から
私のお父さん警察官だから、知らないよ!
と言っていた。
すると、男はビビったのか、
すんなりと事を辞めて解放してくれたのだ。
すみません。すみません。と。
そして、わたしは姉妹の元に戻った。
お待たせ!
と何事も無かったように、
振る舞った。
心の中では、泣いていた。
数日後、母からこう告げられる。
最近この辺で変な人が多いから気をつけぇや!
と。
知っている。
そして、もう遅い。
わたしはもうその男と出会ってしまっていた。
小学生の時の記憶なんてほとんど覚えていないけれど、唯一の記憶。
子供って本当に何をするか分からないと、自分で自分の幼少期を振り返ると、後悔の気持ちで押しつぶされそうになる。
どれだけ馬鹿だったんだろうと。