あれから
お互いの家で遊んだりするようになった。
ある日、
2人でスタービーチで出会った
男二人組と待ち合わせをする。
私の家の近所にあるコンビニの駐車場。
黒のクラウンで男2人は来た。
早速、めぐと私はその車の後部座席に乗ると
車の中の匂いが良い匂いだと思った。
流行りのホワイトムスクの匂い。
この時の私には、
高級感があるなと感じた。
2人の男は、
昔からの幼馴染みたく、
家も近いらしい。
カラオケに行くことになった。
4人で自己紹介から始まり
何を喋っていたのか、今や忘れたけど
凄く楽しかった気がする。
自然とカップルみたいに、
男女2人ずつに座る。
めぐは浜崎あゆみが好きで、
とても可愛い声だった。
私は倖田來未やスピードを歌っていたような。
めぐの隣に座ったクラウンの持ち主の男は、
ジャンヌダルクが好きみたい。
私の隣の男は、
結構マニアックなハードロックやメタルを歌っていた。
実は私。
メタル好き。
知ってる曲もあり、私とその男は盛り上がった。
それから、それぞれの知らぬ間に
連絡先を交換をしていた。
その時私は高校1年だった。
彼は28歳だった気がする。
同じ音楽の趣味から、
とんとん拍子に付き合う事になった。
それからというもの、
この4人組で遊ぶ事が多くなったが、
めぐはクラウンの持ち主の男となかなか付き合わない。
男の方は、もう付き合う気満々だったのに、
一向にめぐは煮え切らない感じだった。
私と2人の時にめぐに直接、
何故か聞くが、
う〜んと悩んでる素振りだけで、
明確な回答は無かった。
それからは、なんだか疎遠になり
4人で遊ぶ事が無くなってきて、
私は彼と2人で過ごす事が多くなった。
めぐは結局、付き合うこともせず、
めぐと私は会う事も無かった。
きっと、めぐの中に
忘れられない人が居たのかもしれない。
それで、スタービーチで遊ぶようになったのかなと勝手な憶測をした。
だって、かなり初心な可愛い女の子だったんだもの。SEXもまだした事ない事は知っていた。
もう連絡先も分からなくなってしまったけど、
あれからめぐが幸せになっていたら良いな。