がんが 予防できるかどうかはともかくとして、3次予防と言う考え方を聞くことがある。

1次予防 は、喫煙などの生活習慣を見直してがん発生そのものを抑制
2次予防 は、早期に発見することで、死なないようにするってことですね

それでも、がん患者は発生し、治療する。もちろん、全員死ぬわけではない。
3次予防 は、既に、がんを治療した人が、再発したり、転移しないようにしたり、それを早期に見つけることで、死なないようにすることと言えます。

原発が見つかっても、その時点で、転移があることもあるだろうし、別の原発があるかもしれない。目先の原発だけを考えていてもいけないという事。

また、がん治療そのものの影響によって、晩期に「後遺的な障害」というのもある。抗がん剤の副作用は急性に出るものだけではなく、放射線治療を含めて、正常な細胞を傷つけたことによって、考えもつかない病気が発生するかもしれない。

これは、がん治療を受けた人が、生き残るという事から発生する問題でもあり「サバイバー」を守ることも「がん予防」の要素だという事になってきたわけです

小児がんの治療成績が上がってくると、抗がん剤や放射線治療を受けてから、相当の長い年数が経過した「元患者」が増えてきます。
これらの「元患者」のフォローには、長期の調査が必要になってくるのに、最初の治療を受けた病院そのものが無くなったり、転居を繰り返して本人を追いかけることが出来なくなったりするわけです。日本国内にいるのであれば、住民票で追いかけることが出来るはずなので背番号をつけることさえできれば、5年後に、10年後に、30年後に生存しているのか?その間に再発があったのかというような調査もできることでしょう。30年経って、調査してどのような価値があるのかという事はともかく経過フォローの体制と、転居の場合の連携、また、再発した時に診療科が変わることへの連携も必要になります。

お薬は、「おくすり手帳」、こういう病気はこの手帳という具合に、ポイントカードが増えるがごとく、手帳が増えるのも困ります。役所の仕事で厚生年金番号ですら寄せ集めも難しいことですし、治療の内容まで詳細に記録できるためには、国民背番号データに載せるしかないだろうなと考えます。
個人情報、プライバシーの問題との兼ね合いもあるし、がん患者であったことを公表していない人もたくさんあるので、本当に難しい問題だ。ただ、患者数の少ないがんのデータは、貴重であるし、小児がんは、その貴重な部類に入る。

働き盛りや、子育て世代、思春期・若年層に発症したがんの治療を、徹底的なフルドーズで行う事ではなく、効果が上がり、かつ、長期的な影響が少なくなる治療を目指しすためにも、再発フォローをきっちり追いかけなければならないでしょう。

ちょうど、腫瘍からどれだけ離した正常組織を切り取ればよい成績になるかという研究にも似ている。思いっきり大きく取れば、再発もないけれども、影響が大きい、小さすぎると再発懸念がある、断端から、何センチ離せば、より安全か?より影響が少ないかというせめぎ合い。そのための、データ収集。そして、データを集めながらも、よりよい成績を目指すこと。

3次予防。  行政の対策や方針に取り入れてほしいものです。