ほとんど見て見ぬふりというか
その存在の必要性を考えもせずにいた物たちを、あらためて見る時間がとれた。
こんな大掛かりな作業は
もしかしたら退職した職場に入る前、
ようは15年ぶりかもしれない。

いつの間にこんなに物が増えていたんだろう。ふたりの子供を産み、職場は11年いた所をステップアップのため辞めて、つい最近までの職場は15年もいた。
働きながらの子育て、気付いてみたら無我夢中だった気がする。少しずつ子供の手が離れると同時に職場での責任が重くなり、自分が後進を育てる立場となりインプットするために沢山の本を買い、読み漁った。
そんな書籍の山にも頑張った自分を感じた。子供のために買った様々なもの、手作りしたもの、過ぎればあっという間だったけど当時の大変さも浮かんでくる。

こんな風に振り返る時間は今まで本当になかった。これでいいのか⁉︎と思う気持ちがふと過ぎる瞬間が増えていた。
退職は今になれば自然な選択であったように思う。

断捨離が多い程、今まで積み上げたものが実はさほど価値がなかった気がしてこなくもないが、新しい空間や無駄なものを排除して本当に必要なものと生きる暮らしは、家族や人間関係でも同じな気がする。
決して多くなくてもいい、自分が好きな人と大事に時を重ねられたら。
それは第二章の始まりだと思えてくる。

アラフィフの今、こうして振り返ることができて本当に良かった。誰のためでもない、自分と大切な人のためにこれからの日々を過ごしていきたいし、購入するものも子供が巣立った今は永く愛せるものを手に入れたいと思う。