聡太さんの邪魔をするな | ひげ豚弁護士(休業中)があれこれ考えてみる

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先日、瀬戸市HPに藤井聡太さんの殺害をほのめかす投稿があったそうです。
これを受けて愛知県警は威力業務妨害罪で捜査を開始したそうです。
何としても逮捕してもらいたいですね。

さて、ここで注目したいのは、業務妨害罪ではなく、藤井聡太さんへの脅迫罪で裁くべきとの意見があるところです。
なぜ県警は、脅迫罪ではなく威力業務妨害罪で捜査しているのか。
それは、まず、藤井聡太さんへの直接の脅迫したわけではないということが挙げられます。行為としてはあくまでも瀬戸市HPへの投稿ですからね。
そして、聡太さんを被害者にすると、被害届を出してもらったり、被害者調書を作ったりなど、聡太さんへの負担が大きいからというところもあると思います。

先日、ミルクボーイの駒場さんの中学生当時の先輩が、駒場さんから返信がないことに腹を立てて「殺す」などのメッセージを送ったとして、強要未遂罪で起訴され有罪判決を受けたというニュースがありました。この事件の被害者は駒場さんです。ですので、駒場さんは、被害届を出したり、警察や検察からの事情聴取も受けて被害者調書も作ったと思います。
事件の被害者になると、被害を受けたこと自体も苦痛ですが、こうした警察や検察とのやりとりという手間もかかります。おそらく駒場さんとしては、吉本とも相談した上で、手間がかかっても今後のことも考えて処罰してもらいたいと思い、被害届を出して事件化したのだと思います。

聡太さんはまだ高校生です。瀬戸市宛とはいえ、自分に危害を加えられるようなことが書かれたことを知れば、とても怖いでしょう。
県警が威力業務妨害で捜査してるのは、まだ高校生で将棋で忙しい聡太さんに余計な負担はかけないほうが良い、との判断によるものと思います。
威力業務妨害なら瀬戸市からの被害届で対応できますからね。

罪の重さも、脅迫は2年以下の懲役、威力業務妨害は3年以下の懲役で、法律上は威力業務妨害の方が重い懲役を科すことができます。

将棋ファンとして、こんな輩が今後二度と現れないことを願います。

それでは。
ちゃお〜