グループホームに行くことが嫌で嫌で仕方なかった最初の頃。
何より自由がなくなるんじゃないか？夜の寝る時間が決まってるんじゃないか？そこの住民と仲良くできるのか？酒が飲めなくなるんじゃないか？等々思う所はあった。
高校の時に寮と病院が一緒みたいなところに居て、部屋は８人部屋でベットがあるぐらいなもん、収納スペースが決まっていて少しでもはみ出したら怒られる。お菓子も持ち込み禁止、食事以外は食うな、買い食い禁止。リハビリの時間とかもあってね、それはそれなりに楽しかった。デカい音で音楽をかけたりするやつがいて、年上だったから文句も言えないし。そんなところに3年間いて、施設は嫌だというイメージがついた。
グループホームも同じじゃないのかと思っていた。ショートステイをすることになり、どうせするなら何事も楽しんでやろうと思った。おかんも言ってたし「居心地を良くするのも悪くするのも自分次第。」ってね。だから俺という人間を表現するには、一番手っ取り早い方法、まずは外見からだと思って、変な服と変なマスクをして行った。つかみはＯＫという感じでみんなの笑顔が見れた。
そこからすんなり世話人さん、職員たちともはなせるようになり、利用者の中にも一緒に行動してくれる人もできた。
他の利用者さんたちと比べて、俺は自由な時間を過ごしている。
このＴシャツを買った。俺にはこれしかできないからな、って言ってもこれが一番難しいと思う。