最近アメリカで流行っている言葉は、「frugal」である。
「つましい」とか「質素」という意味だが、つまりは節約して
無駄な出費を抑え、地に足のついた生活をしようというのである。
消費主義の第一線を走り、自宅を抵当に入れてまで引き出した
現金でラグジャリーに散財していたのと同じ国民とは思えないほど、
最近のアメリカ人はひたすら“質素路線”を這いまわっている。
そして、その流れに見事に便乗したのがクーポンビジネスだ。
http://diamond.jp/series/beyond_valley/10041/
最近、日本でも家電量販店でもカードを発行し、商品購入額に
合わせてクーポンを出す所が増えてきた。
一昔前は、航空会社がマイレージを発行し、飛行機に搭乗すれば
ポイントが増えていき、ある程度貯まれば一定路線が無料になる
クーポン券が今も続いている。
もっと昔では、商店街が商品購入額に応じて福引補助券を出し、
一定数貯まれば福引が出来る福引クーポン券が流行った。
元来、貯蓄志向の強い日本人には、貯める事に何の抵抗も
見せないが、自己責任の確立した欧米では、
他者が責を負うものに、おいそれと乗らない国民性だけに
不思議な現象といえる。
さらに日本の政府が便乗して、最近エコ・ポイントを言い出した
からややこしい。元々お上のやることに何の疑いも抱かない
国民だけに、得になるのであれば大丈夫とばかり、
早くも一人歩きを始めている。
古くは頼母子講、マルチ商法、オレンジ共済など出資者すべてが
儲かる商法等あり得ないのがまだ分らず、懲りないらしい。
企業はクーポンを発行しても値引きで穴埋めし、購買力が
増えれば利益につながるが、政府がやれば損した分は
後で税金で穴埋めしなくてはならず、最終的には増税で
国民の負担になる。
しかも便乗して、悪徳商法も登場しないとは限らない。
国がクーポンを発行するのは絶対反対である。