政府は、派遣労働者の契約切りなどで失業者増による対策として


15兆円の補正予算を組んだが、失業者に職安から職業訓練を


受けさせてもらい、当面の生活費も支給、採用された場合は


企業に半年間の就労助成金を出すという、至れり尽くせりの


施策を行おうとしているが、甘やかすにも程がある。


 派遣労働は自分で選んで就職したのであり、契約期間は


最初から決まっている上、社会保障費は天引きされず、


実質手取りは正社員を上回ることさえある。勤務時間も


時間内に終わり、残業は契約になければしなくてもよい。


最初から、そのような内容で就職して、解雇になれば失業保険が


無いのは当然である。次の働き口はすぐには見つからない。


それぞれ、その時の事情は様々だが、手取りがいい、就業時間が


はっきりしている、などの自分の都合だけで仕事について、


ダメになれば、国に何とかしてくれ、では虫が良すぎる。


 さらに希望退職者を募れば、長年勤めたにも関わらず、予定を


上回る希望者が現れるのも腑に落ちない。割り増し退職金を


貰った方が、いつ傾くかわからない会社に残るより得、と考える


のだろうが、仕事に対する熱意が感じられない。また、家族があれば


そう簡単に仕事を辞めれるのか。損得だけでなく、生き様だと思う。


 そもそも、仕事とは何なのか。生きていくための生活資金を稼ぐ


事もあるが、自分の生業を見つけて、生き甲斐を得る手段なのでは


ないか。職業訓練は仕事の流れを教えてもらうもので、仕事の場に


就けば、これまでのやり方に沿って、自分なりのやり方を創意工夫


し、自分のものとして喜びを見つけていくものだ。


仕事を教えてくれない、と嘆く前に自分の浅はかさを嘆くべきだ。


土木作業員をしている親父が「地図に載る仕事をしている」と、


息子に教えても「それが、どうしたん」と、応えるような息子では、


仕事の意味をよく理解していない。


価値観の違いと言ってしまえば、それまでだが、自分達が


作った橋を、便利になったと、喜んで使ってもらえれば嬉しいものだ。


その様な、価値観の共有できる社会がこないものか。