2008年の「犯罪白書」は、高齢化社会における
高齢者犯罪の実態をまとめた。65歳以上の高齢者の犯罪が
激増しており、早急な対策が遅れると、治安上深刻な事態を
招きかねない。
白書は法務省の法務総合研究所が毎年、公表しているもので、
昨年の犯罪統計をもとにわが国の犯罪動向と犯罪者の
処遇などを分析した
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/081108/crm0811080320003-n1.htm
65歳以上の高齢者による犯罪が激増していると、犯罪白書が
指摘している。昨年の発生件数は48,605件で、20年前に比べて
人口が2倍に対して、5倍の伸びである。事件としては窃盗、
とくに万引きが多数を占める。男性は再犯率が高く、女性も軽微だが
前科3犯が多いらしい。
なぜ、高齢者の犯罪が増えているのか。原因は種々と
考えられられているが、貧困が一番多いという。経済不況から
所得が減り、貯蓄も少なく将来不安になり、簡単に盗みに走る
との構図だ。歳を重ね、分別もわきまえた年寄りが、いとも簡単に
盗みを働くとは考えられないが、そこに社会の縮図が隠されている
ようだ。5年後には団塊の世代が65歳になり、高齢者の仲間入り
をするが、そうなればさらに犯罪者が増えると予想されている。
問題は核家族化である。今、地域では子育て支援が花盛りで、
保育園の数も少なく、共働き世帯では、夫婦が交代で保育休暇を
取らなければいけない状態だ。これらをバラバラの政策でなく、
すべて総合的な施策にすれば問題の解決に繋がるのではないのか。
それには子供の頃からコミュニケーションの必要性を教え、
みんなで助け合って生きていく社会を築く事が大事だ。終戦直後
を思い出して欲しい。もう貧しい生活には戻れないが、隣近所
助け合って、コミュニケーションが行き渡っていた。一人では
生きれない事を忘れないで、世代間の相互理解を図り、いずれ自分も
歳を経るのだから、学ぶものは学ぶ努力をすれば、介護の問題も
気が楽になるのではないか。