つまり西洋文明を取り入れてきた日本が、いつの間にか米国流になり、拝金主義・利己主義が席巻するようになった。ブランドも老舗も必要としない。儲かればよい。財を蓄えれば勝者になる。そう思い込み信じるようになった。だが考えてみれば、お金は人間が考え出した物々交換に用いる道具でしかない。石鹸や歯ブラシと同じ道具の一種である。確かにお金があれば何でも物が手に入るかも知れないが、手に入らない物もたくさんある。夢、健康、幸福、友情など。屁理屈をこねる人は、そんなものはお金で買えるというかもしれないが、それはものの本質を知らないからだ。話はそれるが、現代は情報化社会といわれていて、いい情報を知らされなくても生きていく上でなんの弊害も無い。早く情報を得た人が得したと思っても、知らない人には関係ない。仮にお金で命が買えたとしても、他人と比べ少し寿命が延びただけで、寿命が多少延びて本質的に何を得したのか。