子どもが小さい頃。
毎日が慌ただしかったはずなのに、今振り返ると、不思議と“時間”があった気がします。
小学校低学年までは、まだ習い事も本格化していない。
受験や成績、部活、塾、送迎に追われることも少なく、親子で過ごせる余白が確かにありました。
だからこそ、ふと思うのです。
「あの頃に戻れるなら、もっと色々できたのではないか」
そんな後悔を抱く保護者は、実は少なくありません。
自然体験をもっとさせてあげたかった
川で石を拾う。
虫を追いかける。
泥だらけになる。
夕方まで公園で遊ぶ。
小さい頃の自然体験は、単なる遊びではありません。
「なんで?」を育て、五感を刺激し、心を安定させる大切な経験です。
ですが当時の私は、
家事に追われ、疲れ、
「また今度ね」
を繰り返していました。
気づけば、子どもは大きくなり、予定表は塾と学校行事で埋まっていく。
親と手を繋いで虫を探してくれる時間には、限りがあるのだと後から知りました。
手作りケーキを一緒に作る時間
市販のケーキでも十分美味しい。
むしろその方が早いし綺麗。
でも、子どもと粉をこぼしながら混ぜた時間。
形が崩れても笑った時間。
焼き上がる甘い匂いを待った時間。
あれは「料理」ではなく、思い出づくりだったのかもしれません。
忙しいと、効率を優先してしまいます。
けれど子どもにとっては、完成品よりも
“お母さん、お父さんと一緒にやった”
という記憶の方が、ずっと残るのです。
英語も、絵画も、「才能探し」ではなくてよかった
小さい頃の習い事というと、つい
- 将来役立つか
- 才能があるか
- 上達するか
を考えてしまいます。
でも本当は、もっと自由でよかったのかもしれません。
英語のレッスンで歌を覚える。
絵の具だらけになりながら絵を描く。
上手じゃなくても、続かなくてもいい。
「楽しかった」
その感覚こそが、人生の土台になることがあります。
子育ては、“あとで気づく”の連続
子育て中は必死です。
睡眠不足。
仕事。
片付かない家。
終わらない洗濯。
だから、「もっと丁寧に過ごせばよかった」と思うのは、今だから見える景色でもあります。
けれど、その頃の自分も精一杯だった。
だから過去の自分を責める必要はありません。
今からでも遅くない
子どもは成長します。
でも、親子の時間がゼロになるわけではありません。
中学生になっても、一緒にカフェへ行けるかもしれない。
高校生でも、夜にアイスを食べながら話せるかもしれない。
「小さい頃ほどではない」
それでも、今しかない時間は確かにあります。
最後に
子育てをしていると、
「あの頃に戻れたら」
と思う瞬間があります。
けれど本当に大切なのは、
“戻れないこと”を知った今、
これからの時間をどう過ごすか。
完璧な子育てはありません。
自然体験も、手作りケーキも、英語も絵画も。
全部できなくてもいい。
ただ、子どもと笑った時間だけは、
意外とずっと心に残り続けるのだと思います。

