目次に共感し、期待をこめて買った本

読了しました。
意外とサクっと読めます

「原っぱ」とは、そこで行われることでその中身がつくられていく建築、対して「遊園地」とは、あらかじめそこで行われる行為が決定されている建築。
これを定義にすすめられていく。
まさに、私はその「原っぱ」をつくりたいと思い、「建築すること」と「建築しないこと」の間で悩んできたのだ。
自作を交えての青木さんの解説は明快で、共感する部分も多い。
本書では建築にとってのその場の”質”を問う。
中でも動線体の話は、私の卒業設計とも通じるところがあり、興味深く読ませていただいた。
私の卒業設計とは、「青空教室」をテーマに、「PEACE SCHOOL」と題して、川沿いに「学校」「公共施設」「宿泊施設」「遊歩道」の4つの動線を編みこむカタチで構成したものである。
さらに、人々がそこで行う行為によってそれぞれがゆるやかに干渉しあい、常に新しい空間が生み出されるというものだ。
住宅に話を移すと、よりわかりやすい。
ここでは動線体としての生活が語られる。
現代の住宅は、生活が分割されるように、住宅も分割されているという。
青木さんは、目的もなくとりあえず動き回る、もしくは目的と目的の間の行為に注目する。
また、青木さんは”「いたれりつくせり」でないこと”を語っている。
いたれりつくせりであればあるほど、そこでの行為は自由を失うと。
まさにその通りだと思う。
全体的になんかちょっと矛盾しているようなところもあるのだが、それはやりたいことと建築することの矛盾かもしてれない。だって、やりたいことは、建築をつくることじゃないんだもん。
でも、そういうのも含めて言葉にすることって大事だなって思う。
言葉にすることで、その矛盾も悩みもひとつずつ露わになってくる。
珍しく共感し通しで満足でした。
これは、建築を知らない人でも、「へぇ~設計者ってこういうこと考えて、こういう視点で作っていくんだぁ~」って思ってもらえる一冊

きっと、建築を見る目が変わってくると思います。
ちなみにサイドバーに本棚を設置しました。
どれも、建築を知らない人でも楽しめる本をチョイスしたつもりです。
興味のある方は読んでみてくださいネ

レビューも徐々に増やしていきたいと思っています。
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本ノート
原っぱと遊園地
著者:青木淳
初版発行:2004.10.30
発行所:王国社
カテゴリー:建築


― よろしくおねがいします ―
