もう6年も前になるのか。。。
季節はちょうど今頃の寒い日。
ウィーンから電車で2時間半の都市グラーツ。
ずっと行きたかったGraz☆
妹との2人旅。
写真のデータが消えちゃってろくな写真が残ってないのが残念><。
― まずはGraz観光ページより抜粋 ―
「グラーツ派」の草分けは、奔放なパワーと表現、全く新たな軌跡を求める好奇心、伝統の無視、最新潮流への無関心などを特徴としていましたが、続く世代の若手建築家は、国際的な「バランス」を追求しています。彼らの建築的「言語」は制約され控え目で、落ち着いた雰囲気を湛え、ほとんどクールとも言えます。(中略) 建築潮流としての「グラーツ派」は、1980年頃からの約15年間、政治的バックアップのもとに、前衛的な建築を生み出した建築家グループです。彼らの建築は「アンチアカデミー、反歴史的、反逆的、豊かな表現力とジェスチャー、情緒的、ドラマチックな過剰表現」(F・アッハライトナー)などの特徴を備えています。
まずこの文章を読み、ひっかかるところがちらほら。
だって場所性って超重要じゃない?
いきなりGrazに対して否定的になる。
京都駅みたいなもんでしょ!別にあれを京都に造らなくても。。。みたいな。
古都はもっと慎重に扱ってほしいものだわ。
でも否定的になるのはまだ早い。
行くっきゃない!
ってことで行きたかったのだ!
で、まずは新シンボル的存在クンストハウスにご対面!
ファサードはあまりきれいだとは思わなかったなぁ。。
有機的な線とガラスの直線のバランスがね。。
中途半端ってか、こうしかやりようなかったんだろうなってかんじ。
ガラス面が強すぎて近づけば近づくほどださくみえるぅ。
まわりの建物も地階は今風のCaféが入ってたりで新旧の対比も微妙かなぁ。
片面だけ昔の地階を3階にあげて残してあるんだけどこれも中途半端。言われなきゃわかんない!
そう思いながら歩き始める。
離れれば離れるほどちらちら見えるクンストハウスはガラスの印象が消え、丸っこいボリュームに突起がかわいくみえてくる 笑
Informationで建築MapをGet☆
この小さな街に30もの建築が紹介されている。
まずは高いところへ登ろう!
と、城跡へ。
そこに広がってた景色はプラハにも似た古都の香り***
何あのエイリアン。
クンストハウスだ。
古い町並みに突如として現れた未来生物。
それはそれは過去をがん無視してるよね。実験的。
ただその対比があまりにもでかくてがん無視さ加減がかっこいい!!!爽やか☆
ナウシカとだぶってしまったのはわたしだけではないはず!
勝手にGrazにストーリーつけたくなってくる 笑
あ、この丘の地形もナウシカっぽくて素敵だったのよ☆
登りはラピュタっぽい神秘的なひっそりとしたリフトで上がったんだけど、利用者あんまいなくて不思議だったわ。
でも確かに入り口からひっそりとしてんのよ!
神秘的でありながら寂びれた感が素敵だったわ☆
込み合ってたらやだよね。
下りは歩きで。耳をすませば的浮遊感!
ジブリ例えすみません!わかりやすいかとおもって。。
で、もうひとつ紹介したいのは水上Cafe!
屋内Caféはちょっと下ってったとこなんだけど、水面と距離が近くてさらに川だから流れてるわけでしょ!
こっちが動いてるような錯覚に陥るよ。
そのカタチもユニークで愛らしかった!機能からみてもよく練られたカタチだと思う。
もひとつお気に入りは植物園☆
もっと田舎にあるのかと思ってたらなんと高級住宅街のド真ん中!
閑静な~~ってかんじ!
とまぁ他にも書ききれないくらいいろいろな建築をみた。
クンストハウスで私たち2人だけのために見学ツアー1時間やってくれ、終わってからもおすすめ建築教えてくれて、いい忘れたことがあったって追いかけて来てまで行き方説明してくれた兄ちゃんをはじめ、道に迷ってると声かけてくれて一緒になって地図みて、トラムの乗り場から番号まで事細かに教えてくれた兄ちゃんや、もう私帰るからと、あと3日分残った一週間券をくれた女の子など親切にしてもらって☆☆☆
Grazはホント不思議な街でした。
古い建築と現代建築、過去と現在が同等に扱われているような。
お互いにがん無視しながらただ隣にある。そのような場所が点在する。
そうやって“今”の風景として過去に干渉することなくひとつの風景となる。
― 最後に、再びGraz観光ページより ―
現代のグラーツ派にとってこれからはショッピングビルやオフィスビルも重要な分野です。現代のグラーツ派は、町の景観に対する建築家の使命を深く自覚しています。グラーツは新旧が見事に調和した古都として、ユネスコの世界文化遺産に指定されています。
ショッピングビルの工事現場も多々見かけました。
これからGrazはどのような方向にいくのだろう。
時には大胆にならなくてはと、ハッとさせられた今回。
建築はこうあるべきだという思い込みがあったことに気づいた。
信念と言えばそれを曲げるつもりはない。
だからってGrazが素敵なのはよくわかった!
ただまだすべてを肯定する勇気もなければ、新旧のバランスが崩れないことを願うばかり。
Grazいい旅でした!!!!!
↑当時の日記ここまで。
6年ぶりに目を通すとなかなか新鮮な感想だ。
あくまで感想であり、感覚的ところの話ではあるが、”がん無視”と言い切る感性が今の私にあるのか(笑
感性より先に制作者の潜在的意図を必要以上に詮索してしまうかもしれない。
町並みだってあれからぐぐっと進化しているのだろうな。
そう、変化ではなく進化と表現したくなる何かがグラーツにはある。
有機的な町並みが、その進化をごく自然に受け入れ、成長していく様が妄想的に想像できる。
新旧のバランスが崩れないことを願っていた当時の私とは違い、今は、そのバランスが対等でありながら緩やかに現代へとシフトする様をよしとする。
古いものを古いままにだとか、歴史や場所性をふまえてだとかいう感覚とはまた違ったところで紡いでゆく伝統を、私はみてみたい。
街ノートGRAZ:奔放な世界文化遺産
滞在期間:2008.02.26
訪れた主な建築:kunsthaus 植物園 水上Cafe 他
アクセス:WIEN
GRAZ TRAIN/ÖBB 約2時間半
参考図書

― よろしくおねがいします ―



