大島についての知識は、実は全くありませんでした。
ガイドブックなんかもあまり目を通してませんでしたし…
まぁ、いつものことですが。
なんで、こえび隊のガイドは衝撃的でした。
この大島は、ハンセン病患者さんたちが強制隔離された島だったのです。
現在では、治療法も確立し、感染の心配もないとのことですが、今でも、後遺症の残る方や、ご高齢で介護が必要な方などが暮らしておられます。
こえび隊が語るかつての差別や劣悪な環境とはうってかわって、島はとても心地よい風が吹き、穏やかで緩やかな時間を刻んでいました。
ラジオで春の選抜中継を流しながらカートを押してお散歩するおじいちゃん。
視覚障害者の道しるべとなるよう街角にはスピーカーからやさしい音楽が流れてくる。
家族や親戚と縁を切って来られた方も多い。帰るふるさともない。訪問者もない。
そんな話を聞くと、ご霊廟の背後に広がる美しい景色が、ちょっと寂しげにも見えてきますが…
そんな島でのアート作品は4つ。
まずはこえび隊が案内してくれます。
9:35に到着した参加者は、5名。
087{つながりの家}カフェ・シヨル
私が上陸した日は、平日でしたのでカフェはお休みでしたが、玄関からちょこっと中を覗かせていただきました。
とっても素朴であったかい雰囲気。
カフェ・シヨルの”しよる”とは、「~している」の方言からきているのだとか。
島におけるカフェはホントに重要。
088{つながりの家}資料展示室
089{つながりの家}海のこだま
入所者がかつて居住していた部屋を利用し、空間構成しています。
海のこだまでは入所者の方がお手製の自助具を用いて撮った写真をそれと共に展示。
はじめ、島を歩いているときは、とても静かであまり生活感を感じることがなく、まちは風景として目に入っていたように思うのですが、写真や資料を通して確かにそこにあった人たちの息づかいを感じることができ、帰る頃には、その風景の中から、今もなお住まう方たちの生活の一端を見出すことができるようになっていました。
090 青空水族館
まさに、絵本の中に迷い込んだかのような世界観。
夏期・秋期と公開範囲が広がって行く。
アートって、やっぱり、見る者の心によって様々な見られ方をするものだと思います。
アートをアートとして受け入れるには、心の器に少しでも余裕がないと難しい。
瀬戸芸の中でも、大島は島おこしを願う他の島とはちょっと心境が違うでしょう。
国立療養所大島青松園なのですから。
たぶん、瀬戸芸がなければ訪れることもなかった島。
だけど、アートを通して交流ができるって、素敵なことだなぁ…
ややのんきな感想になってしまいましたが、瀬戸芸初の島巡りが、しょっぱな大島でとってもよかったです。
現在、香川県住まいの私は、瀬戸芸なんて人の多いときにわざわざ島巡りすることないよね~どうせなら着飾っていない通常の島を巡りたい…なんて思っていたのですから。
でも、瀬戸芸だからこその島や町や人や景色に出会える予感がしてきました。
最後に、こえび隊のHPを紹介して終わります。
瀬戸内国際芸術祭サポーターこえび隊
1日からでも参加できる寮完備のボランティアです。
島ノート大島:国立療養所大島青松園
滞在期間:2013年3月25日
滞在時間:約1時間
訪れた主なアート作品:
087{つながりの家}カフェ・シヨル
088{つながりの家}資料展示室
089{つながりの家}海のこだま
090 青空水族館
アクセス:高松(高松港)ー大島(大島港)高速旅客船25分 無料
会期中は高松港総合インフォメーションセンターで乗船券を発行。
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