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アルヘシラスから船で渡り、タンジェからモロッコ入り

バスで一気にティトゥアンを目指す。
モロッコは、イスラム国の中でも最も旅行しやすい国だとか。
フェズで知り合った青年は、「気分が向いたらモスクへ行く。」と言っていたし、ラマダンもそこそこ。
他国ほど厳しくないようだ。
ただ、ちょうど私がモロッコ入りしたのは断食(ラマダン)最終日

日が沈むと共に、どこからともなく人があふれ出し、一気に食べ始める。
その光景は異様だ

イスラム文化では他にも、喜捨(ザカート)という行為が義務付けされており、これは貧しき人に恵む行為。
そのため、お金のない人がお金のある人にものを乞う行為は、恥ずかしいことではなく、当然の権利である。
これがまた鬱陶しい

小さい子供が手を貸してくれ、ありがとうと微笑むと、次には”金”

道を尋ねて案内してくれたかと思うと”金”。
郷に入っては郷に従えというが、これでは人間不信に陥ってしまう。
親切を受けると、お金を要求されないかまず疑わなければならないのだから。
物ひとつ買うにも筆談交渉。
モロッコの都市は、およそメディナと呼ばれる旧市街と新市街で成り立つ。
メディナは城壁のようなもので囲まれ、他の侵入を防ぐため、狭く入り組んだ路地で構成される。
方向感覚があったとしてもなかなか目的の場所にたどり着くことができない。
また、メディナにはスークと呼ばれる市場があり、通りによって、衣料品スーク・食品スーク・香辛料スーク・貴金属スークなどで賑わう

こういう集落系はとても好きだ

一見住みにくそうにみえて、実際住んでる人はそんなに不便を感じていない。
それ以上に魅力的な空間に満ちている

私が訪れたなかでは世界遺産にもなっているティトゥアンの白くかわいいメディナがとてもよかった



あまり観光客擦れもしてなくて。
次に訪れたフェズのメディナは茶色。
ずいぶん観光客慣れした感じはあるが、メインのスークを抜けると人ひとりがやっと通れるくらいの狭い路地。
このメディナにはタンネリと呼ばれる革の染色場がある。
ものすごく臭いため入り口ではミントの生葉をくれる。
革製品の他にもモロッコは、織物や銀細工等の伝統技術が根付く。
日本でも人気のバブーシュと呼ばれる靴もそのひとつ


マラケシュのメディナは通りも広く、スークも大型で比較的わかりやすい。
買い物が楽しい街だ

マラケシュの魅力は何と言ってもフナ広場だろう。
いたるところで大道芸人に人だかりができ、夕方になると仮設屋台が軒を連ねる。
こういった仮設的コミュニケーションの場が毎日深夜まで賑わうというのだから驚きだ。
それはもう生活の一部。
モロッコは、北と南でずいぶんと気候が変わる


今回私は、砂漠に程近いメルズーカまで足を伸ばした。
泥に藁を練りこみ乾燥させた土壁でできた家々が並ぶ村。
村と村の間は歩いて1時間程度。
真昼に換金に出た。
何もない。
いたのは野ラクダぐらい

日を遮るものがないので暑くて死ぬ


だいぶ涼しくなった夕方から3~4時間、ラクダで砂漠を歩く。
何もない。
いったい何を目印に歩いているのか

着いたところはバラック小屋が集まる集落。
文明の利器とは全く切り離されたところ。
夜は冷えるが、外にマットを並べて寝ることにした

頭上には満点の星空


大自然を目の前にしたとき、人は、その自然に逆らえない

うまく共存していくしかないのだ。
今回私は、その大自然の驚異を目の当たりにした

それは砂漠でサンドボードをしていたときのことだ。
ものすごいスピードで迫ってくるアズーと呼ばれる砂嵐

逃げることもできず、ただそこにうずくまる。
みるみるうちに視界はゼロに。
数メートル先が見えない

それ以前に砂で目が開けられない

1時間経っても静まる気配がない

雨もちらつきとても寒い

こんなとこで死ぬわけないと思いつつ、もしかしたらと恐怖がちらつく。
と、日が沈み、街の明かりが見え始めた

そこで初めて私たちはその明かりの見える方向へと歩く決心をする。
サンドボードをしっかりとつかみ、皆はぐれないように。
自然の驚異とこうも隣りに居合わせたことはなかった
。自然と共に住むということ、甘く考えていたかもしれない。
日本で言ったら、台風や地震だろうか。
こういうとき、建築は、心強い見方にも凶器にも成りうる。
住んでた家が、急に牙を剥いたとき。
ぞっとする話だ。
ちょうどそのころ南モロッコは全体的に異常気象に見舞われ、トドラ渓谷に程近い村で行われた集団合同結婚式会場でも拳大のヒョウが降ったとか

河川は増水し、橋は流され簡易的なものが架けられた

住むということはどういうことなのか

私は、建築をつくりたいわけではない。
場をつくりたいのだ。
そこには大掛かりな装置はいらない。
モロッコの生活をみてそう強く再確認する

街ノートMOROCCO:日の没する地の王国
滞在期間:2009年9月20日~10月1日
訪れた主な都市:
TANJER、TETOUAN、FES、MERZOUGA、TINERHIR、OUARZZATE、MARAKECH
予告まだまだあるモロッコ旅の話。
また、かわいいモロッコ雑貨を紹介

そして旅は、バルセロナへ

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