以前に友人から聞いたお話を。
夜遅くの満員電車は、様々な人が乗車していました。
酔っ払ったサラリーマン、若者たちのグループ、眠りこけているOL
もちろん満員ですので、膝を突き合わせてしまうほどの密着状態。
そしてつり革にぶら下がったサラリーマンの前には、眠り込んでいるOLが。
サラリーマンは酔っ払っていました。
酔っ払うとみなさま、お分かりだとは思いますが。
体の色んなところが緩み、まただらしなくなるものでございます。
禿げ上がった中年の彼もご他聞にもれず、
だらしなく体はつり革にぶら下がり、口は緩んだまま眠ってしまいました。
目の前の座席で寝ているOLに、そんな廃れた中年が立ったまま寝ていることに気づくわけもなく、
極楽のような夢の世界へ欲望の赴くままに、ひたすら目を閉じていたときのことでございます。
中年サラリーマンの緩んだ口から、長ーい粘着質を持ったよだれが・・・・
眠っているOLの組んだ手にポトっと。
眠っていたOLは慌てて、手に落ちたよだれを吸いました。
・・・・・寝ている自分の口からよだれが垂れてしまった、そう思ったのでしょう。
中年サラリーマンのよだれを吸ったOLは、安心してまた眠ったそうです。
・・・世の中には事実を知らない方が幸せなときもある、でございます。
どうか公共での居眠りにはご注意を。


