卵の緒 (新潮文庫)/瀬尾 まいこ

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瀬尾まいこさんの本の中で、『卵の緒』 が
一番好きだ。
育生の母さん、君子さんがとっても素敵な人なのだ。

君子さんは、血の繋がっていない育生に、
「へその緒を見せて」、と云われたとき、
代わりに卵の殻を差し出した。
そして、こう云うんだ。

『あんなゴムチューブみたいなへその緒は、
 どこにだって売っているでしょ。
 断然、卵の殻のほうがいかしてる』

みたいなことをね。

断然、いかしているのは君子さんのほうだ。
証は物質じゃない、とも、ね。
そう、繋がりは目に見えたりなんかしない。

どうして、育生を育てることになったのか。
この理由を、知ったとき、
本当に、心がふるえた。
人は、こんなふうに誰かを愛せるのだ、と。
そして、こんなふうに愛してみたいものだ、と。
それは、男女間の愛を遥かに超えたものである。




こんなに素敵な人が、そばにいたら、
きっと、私は女をやめて男になる!!
それで、君子さんと育生と生きていきたい。
共に生きてみたい。