本の話、第4弾。

陰鬱な本といったら、相当心持ちが良くないと読めない。
でも、自分が何かに悩んでたり、
ちょっと不幸じゃないと心がちっとも震えない。
そういう意味では、私は万全の状態じゃなかった。

『モルヒネ』は、命を断つ絶対的な方法として主人公は医者になった。
死にたい、と思うことは、生きていれば何度か考える。
思ったり、言ったりするけれど。
本当に心から死ぬことを望むより、
実は死にたくなる理由さえ無くなれば、死ぬことはない。
つまり、死ぬ、のはその死にたくなる出来事を
自分もろとも殺したい欲求なのだ、と思う。

もし、神様がいて。
神様が『あなたの望む通りの寿命を今から与えよう』
そう言ったなら、どう応えるだろうか。

この世界から旅立ってしまう日。
あるいは前日に、死にたい理由が無くなったら。
死にたい理由より、もっともっと大きな希望が差したら。
愛した人から、とても愛されたり。
病気が快方に向かったり。
いじめる子が心から謝ってくれたり。

寿命までに何が起きるか分からない。
神様はとてもイヂワルだ。
だけど現実には、神様は現れてくれない。
死のうと思った日に、この世界と繋ぐ、
奇跡じゃない現実の誰かが抱きしめてくれたらいい。