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木枯らしが吹いたあとは晴れるけど、もっと寒くなるんだって。
でも、風が春の風みたいで暖かくて、
冬が終わって春が来た時みたいな感覚だ。

昨日、ウチのマンション裏で
木枯らしに吹かれて、ススキ達は横に倒れてしまった。
たくさん、たくさん、ススキは立っていたはずなのに、
どのススキも強い風には耐えられず倒れてる。
その中で、ひとつだけ違うのを見つけた。
それは木枯らしの中で、赤い花をつけてた。
赤い花は目立つな。ちゃんと立ってるな。
っていうか、秋や冬の花ってもっと地味じゃない?
なんて思いながら、眺めてた。

なんで、赤いんだろう。
なんで、立っていられるんだろう。
たった1本なのになぁー
同じような花は咲いてないのになぁー
どっから来たんだろう。

そんなものに、答えは必要だろうか。
いや、答えなんて別に必要ないのだ。

先日、私はニット帽を被って通勤した。
職場からは、「なぜニット帽?」とみんなに言われた。
(仕事中には被ってないのよ、あしからず)
私はその問いに、「寒いから、寝癖だから」と返したが、
心の中では、
『なぜニット帽を被るのに、理由がいるんだ?』
と、意味も無く考えた。
世の中には、帽子を被るのに理由を必要とする人間がいる、
それが私の考えた末の結論だ。

秋冬だからって、花は地味じゃないといけないわけじゃない。
木枯らしに負けっぱなしの、たくさんのススキ達の弱さ。
帽子を被るのに理由のいる人、いらない人。
世の中は、そんな風に作られてるんだと思った。