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私が松子に出会ったのは、3年ほど前だろうか。
大した内容も気に留めず単に表紙が気に入ってしまった。
まさに一目惚れ、なのである。
新刊コーナーに置かれたばかりの本だったので、
私はそれから毎日のようにブックオフに通った。
新刊では高過ぎる、けれどブックオフでとうとう見つけたが
半額にしかなってない。
でもこれを逃したら、次に会えるのはいつだろう・・・・
そう思って奮発して買った本だった。

松子は正直、バカだ。
女のバカさをすべて持ったバカだ。
(あんまりバカって言ってると、バカって変な言葉に思えてくる)
松子は、不幸な人生・・・・だったんだろうか。
落ちぶれた自分に数奇な運命を呪ったんだろうか。
私には、そんな風に思えなかった。
人は、傷つくと簡単には忘れてしまえない。
大好きな男に捨てられたら、当分は男を憎むだろう。
自分の体を利用されたら、自分の体も愛せないだろう。
だけども、松子はお構いなしに沢山の男達を愛していく。

女は大抵、愛に縛られている。
この私もそうだ。
愛されたい、愛したい、は女のテーマだ。
もし、この世の女がそんなものと無縁の生き物だったなら
女が犯罪を犯すことはないだろう。

私は、だからこそ大バカな松子が好きだ。
どうしようもなくて、浅はかで、単純な松子が、
とっても愛おしい生き物に思えてくる。
「松子、それでも生きるんだ!!」
握りこぶしの演歌みたいな世界で、
私はブツブツ文句を云いながらも、
女の愚かさを楽しんでいた。


さて、この本は女のバイブル。
ぜひ読んでみて、友達に松子はいないか、
または自分がそうじゃないか、確かめてみて。
もし松子に似てるところがあったら、幸せになれないかも☆