男性作家と女性作家を読んでいると、あることに気づく。
例えば、映画にもなった『冷静と情熱のあいだ』
辻仁成さんと江國香織さんが、書いた本。
主人公の男女二人を、各々の視点から始まるストーリー。
人にこの二冊を勧めるときは、必ず女本から読むべし、と云っていた。
なぜか?
大体そうなんだけど、女性作家は感性の色を鮮やかに書き出す。
風景や空気、仕草とニュアンス。
リズムも、やや緩やかに話は進行していく。
男性作家は、リズムがアップテンポで、あっと言う間にシーンが移り変わる。
ドキドキするような空気感や、展開に驚く衝撃的な言葉。
そうすると、どうしても女本はじれったくなる。

でも昨日、読み終わった本『十八の夏』光原百合さんのは凄かった!!
四話のオムニバスなんだけどね、初めの二話が女本的で、後の二話が男本的。
面白いし、ミステリアスなのに温かいストーリーだった。
その中でも、最後の『イノセントデイズ』は恐くて哀しい。
なのに、負けるな頑張れっと云いたくなる。
そして生きるという意味を持たせるには、誰でもいいから必要とされていることなんだ、と感じた。

う~ん、最近にないユニセックスな本です。